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【2026】3Dプリンター10選!何が作れる?おすすめ機種を初心者・法人向けに徹底比較

3Dプリンターを導入したいけれど、何から始めていいかわからないとお悩みではないでしょうか。

近年、家庭用でも扱いやすいモデルが増え、価格帯も数万円〜と手の届く存在になりました。
しかし、種類・造形精度・安全性・法律面などを、知らないまま購入すると「思っていたのと違った…」「結局使わなくなった」と後悔するケースも少なくありません。

そこでこの記事では、3Dプリンターの概要や種類、作れるもの・作れないものの違い、そしておすすめの3Dプリンターについてわかりやすくまとめました。選び方や購入前の注意点も解説しているので、導入する参考にしてみてください。

3Dプリンターとは?仕組みと基本用途を解説

3Dプリンターとは、設計データ(3Dモデル)をもとに樹脂や金属などの素材で立体的に造形する装置です。

従来の「削る」「成形する」といった製造方法とは違い、必要な形状を一層ずつ積み重ねて作る「積層造形方式(Additive Manufacturing)」が主流となります。これにより、形状を決める金型が不要で、複雑な形状をスピーディーかつ低コストで製作できます。

また、家庭用の個人向けから、企業用の大型製品まで幅広く展開されているため、目的に合わせた造形も可能です。近年では、普及にともなう低価格化も進んでいるので、個人でも手を出しやすくなってきました。

3Dプリンターの種類と特徴

3Dプリンターの種類と特徴

3Dプリンターには複数の方式があり、用途・造形精度・予算で適したタイプが変わります。参考として以下に、販売されている3Dプリンターの方式ごとの特徴を整理しました。

方式 特徴 個人向け 法人向け 得意分野
熱溶解積層方式
(FDM)
フィラメント樹脂を溶かし積層する方式 日用品、パーツ、DIY向け部品
光造形方式
(SLA・LCD・DLP)
UVライトで液体樹脂を硬化する方式 フィギュア、歯科模型、細かい造形
粉末焼結方式
(SLS)
ナイロン粉末を焼結させる方式 治具、試作部品、機械設計
金属3Dプリンター
(MJF・SLM等)
金属粉末をレーザーで溶融させる方式 金属部品、義足、自動車パーツ

基本的に、熱溶解積層方式や光造形方式が個人向けとして使用されています。
一方で、法人向けとしての商用利用の場合には、粉末焼結方式や金属3Dプリンターなどを選択するのがおすすめです。

なお、産業用の3Dプリンターを導入したいけれど、どの方式や製品がベストなのかわからないのなら、まずは販売・導入支援サービスを活用してみるのはいかがでしょうか。お客様のニーズをお伺いしたうえで、導入に最適な製品を提案します。

3Dプリンターで作れるもの・作れないもの一覧

3Dプリンターで作れるもの

3Dプリンターは「ほぼ何でも作れる」と思われがちですが、実際には作れるものと法律・規制上作れないものがあります。特に近年では、著作権・銃刀法・医療機器法・特許権・意匠権などの議論が進み、より慎重に扱う必要が出てきました。

ここでは、作れるもの・作れないものについてわかりやすく解説します。

  • 個人用途として作っていいもの
  • 法律・権利上で禁止されているもの・作ってはいけないもの

個人用途として作っていいもの

著作権や危険性に抵触しない範囲のものであれば、基本的に自由に製作可能です。
たとえば次のような分類であれば、問題なく作れます。

分類 作れるものの例
日用品・雑貨 スマホスタンド、キーホルダー、収納パーツ
修理用途 壊れたものの部品、ネジ、バックル
ホビー・クラフト フィギュア(自作)、模型パーツ、コスプレ装備
教育用途 恐竜骨格モデル、人体模型、建築模型
工作・ビジネス 試作パーツ、小型プロダクト販売用型

上記について、既存キャラやブランドロゴを使った「二次創作」は販売NGです。
個人利用の枠を超え販売する予定がある際には、取得元や著作権元に確認を取りましょう。

法律・権利上で禁止されているもの・作ってはいけないもの

3Dプリンターは自由度が高い反面、日本の法規制に抵触するケースがあります。
知らずに次のようなものを造形した場合、罰則や損害賠償の対象になる可能性もあるため注意が必要です。

分類 作れないものの例 関連法規の例
凶器・武器 銃・ナイフ・スタンガン部品 銃刀法・武器等製造禁止法
ブランド品・公式キャラの模倣品 人気キャラ、ロゴ入りグッズのコピー 著作権法・商標法
医療機器 義手、歯科インプラント、補綴物 医療機器法(許可・認証制)
特許部品のコピー 家電・機械の未許諾複製部品 特許法
設計データの無断使用 ネット配布モデルの商用利用 利用規約違反・著作権侵害

また、「作るのはOKでも、販売はNG」というケースもあります。
造形データ(STLファイル・STEPファイル)にも著作権が存在するので、ダウンロード時の利用規約確認が必須です。

3Dプリンターの費用相場

3Dプリンターの導入費用は、提供されている製品によって変動しやすいのが特徴です。
以下に、製品の費用相場の目安を整理しました。

  • 家庭用なら「2万~40万円程度」
  • 業務用なら「40万~数千万円程度」

なお、金額の範囲は、価格が安いほど品質が落ち、高いほど品質だけでなく性能が上がるのが特徴です。なお大規模3Dプリンターなどの専門機器は、要見積もりのケースも多くあります。

金額がカスタマイズされる場合もあるため、詳しい金額については各種メーカーに問い合わせることが重要です。

3Dプリンターはランニングコストに注意

3Dプリンターの導入を検討する際には、継続的に発生する次のランニングコストに注意しましょう。

ランニングコスト項目 費用項目や金額の目安
材料費 ・フィラメント 1,000〜4,000円/kg
・レジン 3,000〜8,000円/L
付帯設備 ・IPA洗浄液
・硬化機
・工具類
(価格は製品で変動)
電気代 月額数千~数万円
(造形時間が長いほど高額)
修理・交換部品  ・ノズル
・ベッド
・フィルムなど
(年間5,000円~数十万円)

そのため購入時には、製品購入価格+消耗品・運用費(ランニングコスト)で考える必要があります。

特に初心者が見落としやすいのが、材料費やメンテナンス費、稼働時の電気代です。
価格帯は方式や造形サイズによって変わるため、トータルコストの把握が欠かせません。

おすすめの3Dプリンター10選を徹底比較

複数ある3Dプリンターのうち、どの製品を選べばいいかわからないとお悩みの方向けに、方式別のおすすめ3Dプリンターを整理しました。

比較表付きで解説しているので、求めている製品があるかチェックしてみてください。

  • 熱溶解積層方式の3Dプリンター3選
  • 光造形方式の3Dプリンター3選
  • 粉末焼結方式の3Dプリンター2選
  • 金属3Dプリンター2選

初心者におすすめの熱溶解積層方式の3Dプリンター3選

K2
出典:Creality「K2」

個人趣味・DIY利用の場合、熱溶解積層方式(FDM)である以下の3Dプリンターがおすすめです。

モデル名 特徴 価格帯(税込) 本体サイズ
K2
(Creality)
・シンプルなデザインで入門向けに最適
・拡張性高くスキルアップに合わせて調整可能
88,730円 404×436×545mm
A1
(Bambu Lab)
・自動レベリング機能あり
・高速印刷に対応
67,800円 385×410×430mm
ADVENTURER 5M
(FLASHFORGE)
・タッチスクリーン制御
・ワンプッシュノズル交換可能
49,500円 363×402×448mm

熱溶解積層方式はフィラメントを溶かして積層するため、材料が比較的安く、まずは「作ってみる」感覚で楽しみたい初心者に最適です。

細かい造形に強い光造形方式の3Dプリンター3選

Saturn 3
出典:ELEGOO「Saturn 3」

高精細フィギュア・模型用途の場合、以下の3Dプリンターがおすすめです。

モデル名 特徴 価格帯(税込) 本体サイズ
Photon Mono 4
(ANYCUBIC)
・コンパクトデザイン
・10K高解像度での出力に対応
25,000円
(目安)
450×300×400mm
Saturn 3
(ELEGOO)
・高品質な放熱システム搭載
・10K高解像度での出力に対応
37,499円 記載なし
Form 4L
(Formlabs)
・大型造形に対応
・カスタマイズ可能
要見積もり 889×1,169×813mm

光造形方式は、液体樹脂を硬化させて積層するため「細部の造形」や「滑らかな表面仕上げ」が得意です。模型やフィギュア制作に向いています。

法人向けにおすすめの粉末焼結方式の3Dプリンター2選

Fuse
出典:formlabs「Fuseシリーズ」

試作・部品製造用途など業務目的での使用の場合、以下の3Dプリンターがおすすめです。

モデル名 特徴 価格帯(税込) 本体サイズ
FUSE 1
(formlabs)
・SLSシェア上位
・工業品質の造形が可能
要見積もり 記載なし
Lisa Pro
(SINTERIT)
・省スペース設計
・幅広い材料に対応
要見積もり 690×500×880 mm

粉末焼結方式は、サポート材が不要で強度が高く、試作から小ロット製造まで対応可能です。法人・研究機関での導入も進んでいます。

金属材料で造形できる金属3Dプリンター3選

DMP Flex350
出典:Canon「DMP Flex350」

金属部品・ハイエンド製造用途の場合、以下の3Dプリンターがおすすめです。

モデル名 特徴 価格帯(税込) 本体サイズ
DMP Flex350
(Canon)
・豊富な材料交換に対応
・リサイクルシステム搭載
要見積もり 2,350×2,300×2,300mm
Metal Jet
(HP)
・SLM方式を採用
・信頼できる老舗メーカー
要見積もり 記載なし

金属3Dプリンターは金属粉末をレーザーで溶融・焼結するため、高強度・高耐熱・複雑形状金属部品を直接製造したい企業などに最適です。

さらに3Dプリンターの製品を比較したい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】各社3Dプリンターを徹底比較!価格やプリントサイズも比較

3Dプリンターの後悔しない選び方

3Dプリンターは価格・方式・用途が幅広く、「どれを買えばいいかわからない」という声が非常に多い製品です。

購入後の後悔ポイントとして多い以下の3項目について、正しい選び方を紹介します。

  • 何を作りたいかで決める
  • 予算に合う価格帯で決める
  • 個人利用・法人利用で検討する

何を作りたいかで決める

3Dプリンター選びでもっとも重要なのが「作りたいもの」から方式を決めることです。

たとえば、フィギュアやアクセサリーなど細かい造形が必要なら光造形方式が適しており、個人利用としての導入を検討している場合は、熱溶解積層方式が向いています。

用途に合わせて方式を選ぶことで失敗や買い替えのリスクを減らせるので、まずは「作る目的」を明確にし、それに対応した方式・素材・造形精度をチェックしましょう。

予算に合う価格帯で決める

3Dプリンターは性能や扱いやすさによって価格帯が変わるため、予算ベースで製品を選ぶことが重要です。

目安として、2〜4万円は入門機、5〜8万円は初心者でも扱いやすい安定モデル、10万円以上は高速・高精度で副業や制作販売向けとなります。

また、購入時は本体価格だけで判断せず、フィラメント・樹脂・洗浄機材などのランニングコストも含めて考えましょう。予算と必要な性能のバランスを取りながら、自分に合うグレードを選ぶことが大切です。

個人利用・法人利用で検討する

用途が個人利用か法人利用かでも、選ぶべき機種が変わります。

たとえば、個人利用なら静音性・操作性・安全性が重要で、マンション利用の場合は臭い対策やコンパクト設計もポイントです。一方で法人・研究用途では、連続稼働性・造形速度・精度保証・保守・サポート体制が重要になります。

導入目的が趣味か業務かで必要な性能が変わるので、使用環境と運用体制も踏まえて検討することが、失敗の回避につながります。

3Dプリンター初心者向けの始め方

3Dプリンターの始め方

3Dプリンターは本体を買えばすぐ使えると思われがちですが、実際はソフト・データ準備・設定・後処理までいくつかのステップを踏まなければなりません。

ここでは、失敗や無駄なコストを避けられるよう、初心者でも迷わず進められる導入のポイントを紹介します。

  • 必要な機材・ソフト
  • 3Dモデルの入手・準備方法
  • 3Dプリンターの使い方手順

必要な機材・ソフト

3Dプリンターを使うためには、本体以外にも次のような道具・ソフトが必要です。

分類 SLA・LCD・DLP方式 FDM方式
必須項目 本体、UVレジン、洗浄液(IPAまたは水洗い)、スライスソフト、硬化ライト、3DCADソフト 本体、フィラメント、スライスソフト、スクレーパー、3DCADソフト
あると便利なもの 手袋、ペーパータオル、防毒マスク、専用洗浄機 ノズルクリーナー、防湿ケース、換気環境

特に、SLA・LCD・DLP方式とFDM方式では必要アイテムが若干異なります。

3Dモデルの入手・準備方法

3Dデータの入手・準備方法

3Dプリンターは、「印刷データ=3Dモデル」がなければ造形できません。
以下にデータの入手方法を整理しました。

  • 無料配布サイトを利用する
  • 有料データを購入する
  • 3DCADソフトやAIで自作する

初心者はまず既製データの入手からスタートし、慣れてきたら3DCADを用いて自作するのが理想です。

また、3Dモデルの作り方を詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。

【2025】3Dプリンターのデータの作り方!データ作成におすすめなソフト5選も紹介

3Dプリンターの使い方手順

3Dプリンターの利用手順は方式により違いますが、基本の流れは以下の通りです。

  1. 3Dモデルを用意する
  2. 3Dモデルをスライスし造形設定を行う
  3. 材料をセットし、造形台レベリングを調整する
  4. プリントを開始し、造形完了を待つ
  5. 造形物を取り外し、必要に応じて洗浄・硬化・研磨を行う
  6. 完成後に材料保存やノズル・レジンタンクの清掃を行う

「ただ出力して終わり」ではない点に気を付けてください。

3Dプリンターの出力は依頼サービスも検討しよう

「3Dプリンターを導入する予算がない」「設置スペースを確保できない」という場合には、依頼サービスを検討してみるのもひとつの手です。

依頼サービスとは、自社(自分)で準備した3Dモデルを送付することにより、データの3Dプリントを代行してくれるサービスです。製品はもちろん、材料等の準備も不要であるため、依頼するだけで3Dプリントされたものを入手できます。

依頼するたびに費用はかかりますが、1回の依頼ごとの費用を抑えやすいのほか、3Dプリンターの設置・維持管理コストをまるごとカットできるのが魅力です。3Dプリンターの導入に制限があるなら、依頼サービスも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

依頼する際には3Dモデルの準備が必要

Autodesk Fusionセミナー講習

3Dプリンターの依頼サービスを利用する際には、あらかじめ3Dモデルを用意しておく必要があります。以下に、準備の方法をまとめました。

  • 自社で準備する
  • 外部に制作を依頼する
  • 依頼サービスに制作もまとめて依頼する

特に制作の費用を抑えたい場合は、自社(自分)で用意するのがおすすめです。
このとき、造形する3Dモデルを作成するために3DCADソフトの「Autodesk Fusion」を導入予定なら、以下のセミナー講座で基本的な使い方と、実践的な操作方法を学習しましょう。

プロ講師による指導、アドバイスを受けながら短期間で初心者から卒業できます。

セミナー名Autodesk Fusionセミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

3Dプリンターについてよくある質問

ここまで3Dプリンターの概要を解説してきましたが、そのなかでも初心者からよくある質問をFAQ形式で整理しました。

3Dプリンターを家で使うのは危ない?
3Dプリンターは家庭でも安全に使えますが、機種によっては樹脂の臭いや微粒子が発生するため、換気や密閉型の筐体(きょうたい)、空気清浄機の併用が推奨されます。また高温で動作するので、やけど防止の対策が必要です。
3Dプリンターの電気代はどれくらい?
小規模な家庭用モデルなら、1時間あたり約5〜15円が目安です。造形サイズや温度、連続稼働時間によって変わりますが、1ヶ月に数百~数千円かかります。なお、業務用や大型モデルはさらに増額するのが特徴です。
住宅を作れる3Dプリンターの費用はいくら?
住宅建築用の大型3Dプリンターは、数千万〜数億円と高額です。セメント系材料で壁を積層しながら建築でき、すでに海外では実用化が進んでいます。日本でも実証実験や規制整備が進み、商用事例が増えると予測されています。

3Dプリンターについてまとめ

3Dプリンターは種類や方式が多く、一見むずかしく感じますが、重要なのは「何を作りたいか」「いくらまで出せるか」「どの環境で使うか(安全性・設置条件)」の3点です。

この3つが決まれば、自然と最適な方式が定まり、必要な素材やソフト、導入ステップも明確になります。この記事で紹介した製品情報や選び方を参考に、ベストな1台を選んでみてはいかがでしょうか。

3Dプリンターのアイキャッチ
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