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【2024】各社3Dプリンターを徹底比較!価格やプリントサイズも比較

3Dプリンターは、デジタルモデルをもとに、物質を積層して立体的な形を作り出す装置です。3Dプリンターには多くの種類があり、それぞれの特徴が異なります。

今回は、各社3Dプリンターの機能や価格などを比較していきます。

3Dプリンターの賢い選び方

3Dプリンターの賢い選び方

3Dプリンティング技術は進化を続けており、個人や企業が手軽に立体物を製造する手段として注目されています。しかし、多様な製品が市場に登場しているため、選択肢の中から最適な3Dプリンターを見つけることは容易ではありません。ここでは、3Dプリンターを選ぶポイントについてご紹介します。

造形方式

最初に、作りたいものに適した造形方式を選択することが大切です。造形方式には、熱溶解積層方式(FDM)と光造形方式(SLA)の2つがあります。熱溶解積層方式は、熱で溶ける素材(フィラメント)を積み重ねて造形する手法で、とくに初心者向けにおすすめです。コスパが抜群で、多彩なカラーバリエーションが利用可能であり、簡単なものの作成に向いています。一方、光造形方式は、光硬化性の液体樹脂でUV光を照射して造形する手法で、高い精度を求める場合に向いており、表面は滑らかで複雑な形状も実現可能です。

造形可能サイズや対応素材

3Dプリンターには、製造可能な造形物のサイズが異なります。作成したいもののサイズに合わせて、ふさわしい寸法の3Dプリンターを選択することが重要です。また、3Dプリンターごとに使用可能な素材が異なることも考慮しておきましょう。製品の形状に適した素材を選べるように、サポートされている素材の種類と入手の容易さも確認しておくことが大切です。

予算内で最適な選択をする

購入に際しては、予算や機能、サポートの質も確認しておくことが大切です。3Dプリンターは、価格帯によって性能や機能が異なります。予算に合わせつつ、必要な機能を備えた3Dプリンターを選びましょう。例えば、オートキャリブレーションやWi-Fi接続などの機能は、造形プロセスを効率的にし手間と時間を削減できます。同時に、3Dプリンターの利用に関するサポートが充実していることも重要です。製造業者や販売店のサポート体制や、ユーザーコミュニティなどを確認して、トラブル時の円滑な対応が期待できる製品を選択しましょう。

まず3Dプリンターがどのようなものか分からない方はこちらの記事も参考にしてください。

【2023】3Dプリンターとは?できることや使い方・おすすめ3Dプリンター

各社3Dプリンターを徹底比較!

3Dプリンターは、異なる積層方法や精度など、多岐にわたる種類と特徴を備えています。価格帯も幅広く、利用者の予算に合わせて選択できる製品が数多く存在します。製品の比較は、個々の要件に最適な3Dプリンターを見つけために重要です。

それぞれのメーカーが提供する製品を注意深く比較し、自分のニーズに適したものを見極めましょう。各社3Dプリンターの比較は、以下のとおりです。

3Dプリンター名 価格 印刷可能サイズ
Foto 8.9s 約10万円 192x120x200mm
Ender-3 V2 Neo 約4万円~5万円 220x220x250mm
Adventurer4 約10万円 220x200x250mm
UP Plus2 約15万~16万円 140x140x130mm
Raise3D Pro3 約100万円~110万円 255x300x300mm

Foto 8.9s

「Foto 8.9s」は、FLASHFORGE社が提供するSLA方式の3Dプリンターです。価格は約10万円となります。印刷可能なサイズは192x120x200mmで、造形精度は0.025~0.2mmです。このプリンターは、リニアガイド、スクリューモーター、およびクリアランスナットの組み合わせを活用して、安定かつ滑らかなZ軸操作を確保しています。積層痕が目立たず、表面を滑らかに仕上げることが可能なのが特徴です。自社開発の工学システムにより、UVランプのムラを10%以下に抑えます。さらに、モノクロLCDパネルを採用することで、カラーLCDパネルの約3倍速い(50mm/h)印刷速度を実現しています。

Ender-3 V2 Neo

「Ender-3 V2 Neo」は、Creality社が販売しているFDM方式の3Dプリンターです。価格は約4万円~5万円となります。造形サイズは、220x220x250mmで、造形精度は0.01~0.2mmです。CR-Touchという補助レベリングセンサーを標準搭載しており、造形時にZ軸の高さを自動で調整できます。フルメタルのボーデンエクストルーダーを採用しており、押出力が強く、耐久性に優れているのが特徴です。PCマグネットプレートを使用しており、造形物を簡単に取り外せます。ノブ式の4.3インチカラースクリーンを備えており、操作が簡単で、造形モデルのプレビューもできます。価格と機能のバランスが良い3Dプリンターで、初心者にもおすすめの製品です。

Adventurer4

Adventurer4

「Adventurer4」は、FLASHFORGE社によるFDM方式の家庭用3Dプリンターで、前モデルであるAdventurer3を改良した商品です。価格は約10万円となります。プリントサイズは3.2倍に拡大し、220x200x250mmとなり、造形精度は0.1~0.4mmです。これにより、より大きなモデルの製造が可能です。Y軸の移動性能が向上し、プラットフォームのガイドロッドが1本から2本に増設されています。前後の移動がより安定し、高い精度で高品質な造形が実現できます。また、タッチパネルの画面サイズが1.5インチ拡大し、4.3インチのフルカラーになりました。タッチ感度が向上し、日本語にも対応しているため、初心者でも取り扱いやすい設計となっています。

UP Plus2

UP Plus2「UP Plus2」は、TierTime Technology社が製造しているFDM方式の3Dプリンターです。価格は約15万~16万円となります。造形サイズは140x140x130mmで、造形精度は0.15~0.4mmです。高品質の出力が実現できます。UP Plus2の特徴は、オートキャリブレーション機能が搭載されていることです。この機能により、プラットフォームとノズルの相対位置を自動で調整できます。FDM方式のプリンターは、プラットフォームの調整が難しく、微調整の問題がどうしても出てきてしまいますが、UP Plus2はその負担を大幅に軽減してくれます。

Raise3D Pro3

「Raise3D Pro3」は、Raise3D社が製造しているFDM方式の3Dプリンターです。価格は約100万円~110万円となります。シングルヘッド造形時は300x300x30 mm、デュアルヘッド造形時は255x300x300mmで、 造形精度は0.01~0.65mmです。複雑な形状や細かいディテールも正確に再現でき、ハイエンド3Dプリンターと比較しても遜色のない精度を実現できます。多種多様なフィラメントに対応し、用途に応じて最適な材料を選べます。カラータッチスクリーン搭載で、造形の進行状況や設定などを直感的に操作可能です。

その他のおすすめ3Dプリンターはこちらの記事でも解説しています。

【2023】スタッフおすすめ3Dプリンター5選!導入のメリットも解説

家庭用3Dプリンターのメリットを比較

家庭用3Dプリンターを使うと、食器やおもちゃ・アクセサリーなどの日用品を自由にデザインして作成することができます。また、壊れた部品や紛失した小物なども、3Dプリンターで再現することが可能です。家庭用3Dプリンターのメリットには、以下のようなものがあります。

手軽な利用

家庭用3Dプリンターは手頃な価格で入手可能であり、比較的簡単にセットアップできます。初めてのユーザーでも気軽に利用できる点が魅力です。さらに、オンラインの共有プラットフォームから数多くのデザインを入手でき、コミュニティ内でアイディアを交換することができます。

コンパクトなサイズ

一般的に、家庭用3Dプリンターは小型であり場所を取らずに設置可能です。これにより、限られたスペースでも利用しやすくなります。また、静音性の高いモデルも多く、家庭環境においても快適に使用できます。

趣味や教育用途に適している

家庭用3Dプリンターは、趣味の製作や家庭内での小規模なプロジェクトに最適です。また、教育目的での使用にも適しており、学習体験を向上させることが期待できます。学生が立体的な物体や概念を視覚的に理解しやすくする効果があり、科学やデザインの理解を深める手段として有効です。

業務用3Dプリンターのメリットを比較

業務用3Dプリンターのメリットを比較

業務用3Dプリンターは、工業や医療などの分野で活用されている高性能な機器です。家庭用3Dプリンターよりも高精度や高速度で、より複雑な形状や大きさのものを作ることができます。業務用3Dプリンタのメリットには、以下のようなものがあります。

高い生産性とスピード

業務用3Dプリンターは一般的に高い生産性とプリントスピードを備えています。大量生産や迅速なプロトタイピングが必要な産業用途に向いています。複数のオブジェクトを同時に製造することが可能であり、効率的な生産ラインの一環として利用されているのが特徴です。

高度な材料の利用

業務用3Dプリンターは、高温に耐えることができる特殊な材料や金属のプリントが可能な場合があります。これにより、耐久性が求められるプロジェクトや特殊な用途に対応できます。例えば、航空宇宙産業では、高温・高圧の環境に晒されるエンジン部品や航空機の構造部品を3Dプリントで製造することが可能です。

専門的なサポートと保守

業務用3Dプリンターを提供するメーカーは、専門的なサポートや保守サービスを提供することが一般的です。大規模なプロジェクトでのトラブルシューティングやメンテナンスがスムーズにおこなえます。プリンターの運用中に発生するさまざまな課題に対して、メーカーが経験豊富な技術者やエンジニアを派遣し、効果的かつ迅速に対応することが可能です。

3Dプリンターの比較についてまとめ

3Dプリンターは、さまざまな分野で活用できる画期的な装置ですが、自分の目的に合った製品を選ぶことが重要です。技術の進化と市場の変化に対応するため、最新のモデルやアップデートにも注目しておきましょう。思い通りにアイデアを形にするためにも、購入する際には、各3Dプリンターの比較を入念にしておくことが大切です。

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