AutoCADを仕事やプライベートで利用したいけれど、操作方法や機能のことがよくわからないとお悩みの方も多いでしょう。また、手探りで操作するのが難しく非効率な状況を打破したい人もいるはずです。
そこでこの記事では、AutoCADの勉強方法をわかりやすくまとめました。
初心者からAutoCADをマスターする手順や独学のコツも解説しているので、自分に合う勉強方法があるかチェックしてみてください。
AutoCADを効率よく操作したいなら勉強が必要
AutoCADといった作図ツールには、多業種で利用できる便利な機能が数多く搭載されています。
そのため、AutoCAD初心者がゼロから利用した場合には、操作に慣れるまでどうしても時間がかかってしまうでしょう。
しかし、人によっては「すぐに業務で活用しなければならない」「CADデータを納品する期日が決まっている」など、急いで操作方法を覚えなければならない人もいるはずです。それならぜひ、本記事で紹介する勉強方法を参考にしてください。
独学で勉強する方法はもちろん、参考書やサービスを利用する方法について解説しています。
また、勉強のために必要なアイテムについても解説しているので、自分が始めやすいと感じる方法でAutoCADの勉強をスタートしてみましょう。
AutoCADでおすすめの勉強方法
AutoCADの勉強方法は、主に4種類に分けられます。
自分が始めやすい勉強方法を見つけて、ぜひAutoCADをマスターしてください。
マニュアル・参考書を活用してAutoCADを勉強する
独学でAutoCADを勉強したいなら、次の方法を活用するのがおすすめです。
- Autodeskが提供しているマニュアルを使って学ぶ
- 市販の参考書を購入して学ぶ
例えばAutodeskでは、AutoCAD初心者向けにAutoCADの機能や操作手順をまとめたPDFマニュアルを公開しています。冊子形式でマニュアルが整理されているので、自身がわからない項目などを見つけながらAutoCADを勉強できるのが魅力です。
また、書店で販売されている参考書を利用することでAutoCADを勉強できます。
初心者向けにAutoCADの基礎知識~応用知識が解説してあるため、1ページずつ読み進めていくことで、計画的にAutoCADを勉強できるのが魅力です。
動画サイトを利用してAutoCADを勉強する
書類などを見ながら勉強するのが苦手な人におすすめなのが、YouTubeといった動画配信サイトに公開されている動画を見ながら独学する方法です。
動画配信サイトにAutoCADの操作方法などを公開しているユーザーも多く、実際にAutoCADを操作している動画を見ながら操作ノウハウを学べます。ただし、次のポイントに注意しなければなりません。
- バージョンの古いAutoCADの動画だと操作手順が違う場合がある
- 自分の求めている操作の動画が見つからない場合がある
- 非公式の動画の場合間違った説明をしている恐れがある
「文章では理解するのが難しい」「具体的にどのボタンを押すのかよくわからない」とお悩みなら、ぜひ動画サイトに公開されている動画を見ながら勉強してみてください。
学習サイトを利用してAutoCADを勉強する
Webサイトの種類によっては、AutoCADの勉強に特化したコンテンツを配信しているサイトが見つかります。例えば、次のような情報が掲載されているのが特徴です。
- AutoCADの概要
- AutoCADの使い方
- AutoCADの練習方法
特定の機能について解説がされているほか、具体的な利用手順を解説しているサイトなども数多く見つかります。画像付きでわかりやすいコンテンツも用意してあるので、機能情報を検索して、該当するWebサイトを探してみてください。
例えば、AutoCADの矢印の使い方を勉強したいなら、以下の記事がおすすめです。
矢印の種類や図面に反映する手順を画像付きで解説しています。
講習会に参加してAutoCADを勉強する
自身でAutoCADを独学できないとお悩みなら、講習会に参加して使い方を勉強するのがおすすめです。講習会は次のように、さまざまなスタイルでAutoCADを勉強できます。
講習会の種類 | 勉強方法 |
会場参加 | 直接会場へ出向いてAutoCADの操作方法を講師から学ぶ |
ウェビナー | オンラインで講習会に参加してパソコンの映像を見ながらAutoCADを学ぶ |
eラーニング | 録画されているAutoCAD講習会の映像を見ながら勉強する |
まず会場参加型の講習会は、直接講師に質問などをしながらAutoCADを勉強できるのがメリットです。一方で、開催地が一部エリアに限定される場合があることに注意してください。
次にウェビナーは、自宅や職場から気軽に講習会に参加できるのがメリットです。
ただし、事前にAutoCADを導入しておくこと、操作に手間取ってもセミナーが進行されてしまうことに気を付けましょう。
そしてeラーニングは、録画されている映像を見ながらAutoCADの勉強をするため自分のペースで操作を学べるのが魅力です。対して講師に質問できない、わからないポイントを自己解決しなければならないことに注意が必要です。
上記3つの講習会について、気になる参加方法があるなら、次のセミナーがおすすめです。
会場参加・ウェビナー・eラーニングから好きな勉強スタイルを選択できます。
AutoCADの勉強に必要なもの
AutoCADの勉強を始めるためには、あらかじめ準備しておきたいものがあります。
勉強を始めた後に「準備不足で操作できなかった」といった問題が起きないように、2つのポイントを見ていきましょう。
推奨スペックを満たすパソコン
AutoCADをスムーズに操作するためには、以下に示す推奨スペックを満たすパソコンを導入することが大切です。
動作環境(AutoCAD 2025) | |
OS | 64ビット版 Windows11 64ビット版 Windows10(1809以降) |
プロセッサ | 8個の論理コアを持つ2.5~2.9GHz |
メモリ | 8GB |
表示解像度 | 1920×1080 True Color 対応 |
ディスプレイカード | 2GB GPU、帯域幅29GB/秒、DirectX11互換 |
ディスク空き容量 | 10GB以上 |
もしスペックを満たしていないパソコンでAutoCADの勉強を始めると、動作が重くなるほか、処理が追い付かずに強制終了する恐れがあります。例えばハイスペックパソコンやゲーミングパソコンなど、スペックの高いパソコンがあると安心です。
AutoCADのソフト
AutoCADの勉強を始める前に、パソコンにAutoCADを導入しておきましょう。
AutoCADの書籍を読むだけでも勉強になりますが、ただ本を読むだけでは操作方法が身に付きません。実際にAutoCADを操作しながら勉強することが大切ですので、事前に導入してください。
またAutoCADは次の手順で導入できます。
- AutoCAD公式サイトから体験版を申し込む
- Autodeskアカウントを作成して体験版をダウンロードする
- AutoCADが正しく動作するかチェックする
また、AutoCADを購入したうえでインストールしたい方は、以下の記事がおすすめです。
ライセンス価格や導入シミュレーションについて解説しています。
AutoCADの勉強手順
これからAutoCADの勉強を始める人向けに、効率よくノウハウを学ぶ勉強手順を整理しました。
- 自分に合う勉強スタイルを選ぶ
- 勉強の準備を整える
- 教材等の流れ通りに勉強をする
- わからない部分を検索して調べる
- 身に付くまで繰り返しして操作する
まず重要なのが、自分に合う勉強スタイルを選ぶことです。
普段から独学することに慣れている人なら書籍や動画などを見ながら勉強して良いでしょう。
ただし、独学が苦手なら講習会などに参加して講師からサポートを受けるのがおすすめです。
また、教材のとおりに勉強を進めていく中でわからないことがあった場合には、わからない部分を解消しながら次のステップに進むことが大切です。放置した作業が後々登場するほか、業務で活用するシーンが多い可能性もあるので、疑問を解決しながら勉強を進めましょう。
AutoCADの勉強についてよくある質問
AutoCADの勉強について、よくある質問をまとめました。
AutoCADの勉強についてまとめ
AutoCADの勉強方法は、独学や講習会などさまざまな手段から選べます。
普段から書籍などを使って勉強するのが得意なら独学、人から教えてもらう方が覚えやすいなら講習会に参加するのが良いでしょう。
また、勉強を始める際にはあらかじめAutoCADを導入しておくことをおすすめします。
実際にAutoCADを操作しながら操作方法を勉強してみてください。