2D・3Dの図面を作成するために、AutoCADの導入を検討している人も多いでしょう。
しかし、ライセンス契約にいくらかかるのか、1ライセンスで何台まで利用できるのかわからないとお悩みの方もいるはずです。
そこでこの記事では、AutoCADのライセンス価格やライセンス使用の条件についてわかりやすくまとめました。ライセンス切れ・ライセンス違反の情報も解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
AutoCADとは
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CADソフトはものづくりにおいて欠かせないツールであり、ほとんどの企業がAutoCADといったソフトウェアを活用して2D・3D図面を作成しています。図面の作成に必要なレイヤー機能、テンプレート機能、数量算出機能など、業務にワンストップで適用できるのが魅力です。
AutoCADがどのようなソフトなのか知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
ソフトの強みや主な機能を解説しています。
AutoCADのライセンス価格
AutoCADのライセンスプラン | ライセンス価格 | 1ヶ月換算の価格 | おすすめ度 |
ライセンス1ヶ月 | 8,800円 | 8,800円 | 割高なのでおすすめできない |
ライセンス1年 | 71,500円 | 5,958円 | お得な価格なのでおすすめ |
ライセンス3年 | 214,500円 | 5,958円 | お得な価格なのでおすすめ |
AutoCADはサブスクリプション契約(利用期間の分だけ継続的に支払う方法)として、以下に示す3つのライセンス価格が用意されています。
1ヶ月ごとに支払うプランよりも、長期契約するプランのほうが1ヶ月あたりの支払い単価を抑えやすくなるのが魅力です。もし1年以上の利用を検討しているのなら、1年プランもしくは3年プランをおすすめします。
AutoCADの導入を検討している方は、以下のリンクから無料体験版・資料を入手してみてください。
頻繁に利用しない場合はFlex契約がおすすめ
AutoCADでは、ライセンスの契約方法として「Flex」というものが提供されています。
Flex契約とは、1日単位で製品の金額を換算してくれる支払方法であり、あらかじめAutodeskで購入しておいたトークンを利用して支払いができます。参考として、ライセンス契約に利用できるトークンの金額をまとめました。
トークン数 | Flexの購入価格 |
100トークン | 42,900円 |
500トークン | 214,500円 |
ちなみにAutoCADは1日当たり7トークンを使用します。
1トークン当たり429円であるため、月2回程度しかAutoCADを利用しない場合には、通常のサブスクリプション契約よりもお得に利用できるのが魅力です。
また、Flexは多く購入するほどお得になります。
複数人でライセンスを所有したい場合にはFlexを活用することで、AutoCADの利用コストを抑えやすくなるかもしれません。
AutoCADのさらに詳しいライセンス費用を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
AutoCADのライセンスを利用できる契約一覧
AutoCADのライセンスは、AutoCAD単体だけではなくほかのプランとまとめて契約することでお得になる場合があります。参考として、AutoCADを含む契約方法の一覧を整理しました。
契約方法 | 契約内容 |
AECC | RevitなどBIMソフトとまとめて購入できる |
AutoCAD Plus | AutoCADと合わせて拡張機能のツールを利用できる |
セットプランなどを利用すれば、プラスアルファのツールや機能を利用しつつ、AutoCAD本体の費用を抑えやすくなるのが魅力です。ほかツールの利用も検討しているのなら、ぜひ製品情報をチェックしてみてください。
AutoCADのライセンス条件
AutoCADを契約してトラブルなく利用しつづけたいなら、ライセンス情報を理解しておくことが重要です。参考として、あらかじめ確認しておくべき条件を以下にまとめました。
- 1ライセンスあたり1人しか利用できない
- 1ライセンスで利用できるデバイスは3端末まで
1つのAutoCADライセンスを複数人で使用するといった場合、ライセンス違反とされペナルティを受ける恐れがあります。AutoCADのライセンスを契約する際には、必ず利用人数分のライセンスを取得しましょう。
ライセンス違反の事例
AutoCADからライセンス違反と認定された場合、次のような是正措置を取られるケースがあります。
- ライセンス購入履歴の確認
- ライセンスのはく奪といった措置
例えばAutodeskからコンプライアンスレビューの連絡がきた場合などに、ライセンス違反が発覚すると、最初にライセンスの購入を指示されます。それでも対応を拒否した場合には契約に基づく権利に即して、正式な形で措置を受ける形になるので十分に注意しなければなりません。
AutoCADのライセンス導入シミュレーション
複数人でAutoCADのライセンスを導入した場合、いくらのコストがかかるのかイメージできないとお悩みの方もいるでしょう。参考として、サブスクリプション契約における条件ごとのライセンス導入シミュレーションを整理しました。
1年契約 | 3年契約 | 5年契約 | |
1名で契約する場合 | 71,500円 | 214,500円 | 357,500円 |
2名で契約する場合 | 143,000円 | 429,000円 | 715,000円 |
3名で契約する場合 | 214,500円 | 643,500円 | 1,072,500円 |
5名で契約する場合 | 357,500円 | 1,072,500円 | 1,787,500円 |
10名で契約する場合 | 715,000円 | 2,145,000円 | 3,575,000円 |
上記の金額はあくまで一例です。
AutoCADを提供しているベンダーによっては、割引などに対応している場合もあるので、見積もりを取得したうえでライセンス契約を検討しましょう。
AutoCADライセンス管理画面の確認方法
AutoCADの契約ライセンスを確認したい人向けに、管理画面の確認方法をまとめました。
- AutoCADのソフトウェアを起動する
- 画面右上のアカウントをクリックし「ライセンスを管理」を選択する
- ライセンスマネージャが起動するためライセンス情報をチェックする
またAutoCADのライセンスは、Autodesk公式サイトからサインアップする方法でも確認が可能です。詳しい契約内容や更新日を調べたい人は、ぜひ紹介した方法で確認してみてください。
AutoCADライセンスの更新方法
AutoCADのライセンスは契約期間を迎えると、継続してソフトウェアを利用するのか更新の手続きをしなければなりません。もし継続して利用する場合には、AutoCADの起動画面などに表示された「更新手続き」からライセンスを更新しましょう。
一度登録されているアカウント情報をもとに手続きができるので、数分で更新の手続きが完了します。
またAutoCADでは更新の手間を削減するために自動更新機能が用意されています。
ただし自動更新を設定しておくと、操作をすることなくライセンスが更新されることに注意しなければなりません。
短期間だけAutoCADを契約したいという方は、自動更新をOFFにしておくのが良いでしょう。
AutoCADライセンスのエラー対処法
AutoCADのライセンス契約をしたとき、ソフトウェアを起動したり操作したりするときにエラーが面が表示されるケースがあります。参考としてAutoCADのライセンスエラーが起きた場合の対処法をまとめました。
起動時にライセンスエラーが発生した場合
AutoCADを起動した際に「この製品を開くときにライセンス エラーが発生しました」と表示されるケースがあります。原因としては以下の理由が考えられます。
- ログインキャッシュが破損していてアカウントに接続できない
- ライセンスの割り当てを間違えている
- AutoCADが更新されていない
- ネットワーク環境設定を間違えている
それぞれ契約内容や設定内容の確認を実施してみてください。
もしすべて対策をしてもエラーが解消されない場合には、Autodeskサポートへの相談を推奨します。
正しくインストールされていないと表示された場合
AutoCADをインストールして起動した際に「ライセンス管理が機能していないか、正しくインストールされていません」と表示される場合があります。主な原因としては以下の項目が考えられます。
- 期限が切れているAutoCADの体験版のダイアログを閉じた
- ライセンスの種類を選択せずにダイアログを閉じた
- OSの更新プログラムの影響でライセンス接続にトラブルが起きた
- ライセンスがユーザーに割り当てられていない
設定自体でトラブルが起きるほか、導入しているパソコンのOS更新の影響でエラーが起きる場合があります。一度関係するトラブルが起きていないかチェックしてみてください。
AutoCADライセンスについてよくある質問
AutoCADライセンスについて、よくある質問をまとめました。
AutoCADライセンスについてまとめ
AutoCADのライセンスは、1ライセンス1名の利用という条件があります。
また導入できる端末は3台までなどの縛りがあるため、あらかじめライセンス価格を把握したうえで、導入コストを計算するのがおすすめです。
これからAutoCADライセンスの契約を予定している方は、本記事で紹介したシミュレーションなどを参考にしてみてください。