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【2024】Open AIとは?オープンAPIのビジネス活用事例まで紹介!

DX推進に取り組む企業が増えていて、話題に上がるOpen AIが公開しているAPIをビジネスに活用できないのだろうか…と考えていませんか?

今回はOpen AIについて詳しく解説します。
この記事を読めば、Open AIがどのような機関なのかを理解できて、公開されているAPIを上手く活用できるようになるため参考にしてみてください。

Open AIとは

Open AIとは
出典元:『Open AI』

Open AIとは米国のサンフランシスコを拠点に持つAI(人工知能)に関する非営利研究機関です。
2015年12月にイーロン・マスク氏やサム・アルトマン氏が設立しました。
同年3月には営利目的のAI開発会社であるOpenAI LPを設立しました。
2018年3月に2人の代表者の確執が表面化し、イーロン・マスク氏がOpenAIの取締役を辞任しています。

同社はテキストや画像、音声を生み出すジェネレーティブAIを研究・開発しており、高性能な言語モデル「GPT-N」を誕生させました。

2022年11月に公開したChatGPT、2023年3月に公開したChatGPT-4により、世界的な注目を浴びており企業価値は4兆円にもなります。

Open AIが注目される理由

Open AIが注目される理由は3つあります。

世界の有力者が研究をしているため

OpenAIは、Tesla Motors社のCEOであるイーロン・マスク氏Y Combinator社のプレジデントを務めるサム・アルトマン氏によって設立された機関です。
代表者も優れた人ばかりですが、世界の有力者が研究者として参画しています。

例えば、AI研究にはGoogleのBrain Teakでキーメンバーを務めたイリヤ・サツキーバー氏Stripe社の元CTOのグレッグ・ブロークマン氏が参画しています。
世界の有力者が集結した研究機関のため大きな注目を集めました。

AI(人工知能)のオープンソースを提供しているため

OpenAIは非営利研究機関のため、AI(人工知能)のソフトウェアソースコードを無償で提供しています。資金不足や人材不足でAIを開発できなかった人にオープンソースを提供しています。
つまり、ChatGPTやEmbeddings、WhisperなどのOpen AI APIを活用して、高品質なサービスを開発することが可能です。

またAI(人工知能)の精度を上げるための機会学習を研究するプラットフォーム「OpenAI Gym」などを公開しています。このように、AI(人工知能)のオープンソースを提供しているため、あらゆる人から注目を集めています。

Microsoft社がOpenAIに約1.3兆円投資したため

Microsoft社はOpenAIに何度も投資をしています。

2019年にOpenAIが非営利団体から制限付きの営利団体になった直後、Microsoft社はOpenAIと提携したと同時に10億ドル(1,100億円)の投資を行いました。

Microsoft社は検索エンジンのBingにChatGPTやDALL-E2を組み込むことで、検索エンジンのシェア率を奪う計画を考えており、2023年にOpenAIに100億ドルを投資しました。
Microsoft社がOpen AI社に投資をしていることからも注目を集めています。

Open AIが公開するAPI

Open AIが公開するAPI

モデル 特徴 利用用途
ChatGPT 自然言語やコードの理解
  • 記事の作成
  • コードの作成
  • 対話型システム
Embeddings テキストを数値形式に変換
  • テキスト分析
  • 感情分析
  • 文書分類
DALL プロンプトから画像を生成
  • 画像生成
Whisper 音声をテキストに変換
  • 音声認識システム
  • 文字起こしサービス
Moderation センシティブなテキストを検出
  • コンテンツのフィルタリング

OpenAIはAPIを公開しています。APIとはソフトウェアやプログラム、Webサービス間をつなぐインターフェースです。つまり、Open AIと自社サービスをAPI連携させれば、画期的なサービスを開発できます。ここでは、APIで連携できる5種類のモデルについて解説します。

ChatGPT

ChatGPTは自然言語を理解、生成できるモデルです。

人間のように自然な対話ができ、回答精度の高さが話題で利用者が増加しています。
複雑な語彙・表現が理解できると評判です。モデル改良され続けており、2023年2月にChatGPT-3.5、翌月2023年3月にはChatGPT-4が開発されました。

Embeddings

Embeddingsは、テキストを数値形式に変換できるモデルです。
コンピュータが処理できるように数値形式に変換したいときに使います。Embeddingsは、テキスト分析や感情分析、文書分類などに活用されています。

DALL-E

DALL-Eは、入力した言語から画像を生成できるモデルです。
難しい要望をリクエストでき、クリエイティブの高い画像が生成できます。
プロンプトから新規の画像を生成するだけでなく、既存の画像を編集したり、ラフ画をブラッシュアップしてくれたりします。

Whisper

Whisperは音声をテキストに変換するモデルです。会議の議事録などができます。

音声の大規模データセットを学習しており、日本語や英語、中国語の識別ができ、複数の言語を活用する会議の議事録にも利用できます。
また、リアルタイム翻訳などにも利用されることが多いです。

Moderation

Moderationとは、センシティブなテキストを検出するモデルです。サイト運営ポリシーに反しているテキストが掲載されているか判断してもらえます。
今後、Moderationを活用したサイトやアプリが増えるのではと予測されています。

Open AI APIの使い方

Open AI APIの使い方は以下の通りです。

1.Open AIの公式サイトにアクセスして、名前と誕生日を入力して「Continue」を押す

Open AIの公式サイトにアクセス
出典元:『Open AI』

2.電話番号を入力して「Send code」を押す

電話番号を入力
出典元:『Open AI』

3.スマートフォンに送られてきたコードを入力する

スマートフォンに送られてきたコードを入力する
出典元:『Open AI』

4.内容を読んで「Continue」を押す

内容を読んで「Continue」を押す
出典元:『Open AI』

5.プライバシーポリシーに同意して「Connect with Google account」を押す

プライバシーポリシーに同意
出典元:『Open AI』

6.Open AI APIのサイトにアクセスする

Open AI APIのサイトにアクセスする
出典元:『Open AI』 

7.「Vier API keys」を押す

Vier API keysを押す
出典元:『Open AI』

8.「+Create new secret key」を押す

「+Create new secret key」を押す
出典元:『Open AI』

9.「Create secret key」を押す

Create secret keyを押す
出典元:『Open AI』

10.APIキーを取得する

APIキーを取得する
出典元:『Open AI』

11.PyhtonやGoogle Apps ScriptでAPIキーを使用してモデルに実装する

Open AI APIを連携させたビジネス活用事例

Zホールディングス株式会社は、Open AIが提供する全てのAPIに関する利用契約を締結し、自社サービスやビジネスに活用し始めています。
どのように活用しているのか活用事例から学びましょう。

ChatGPTとの会話で飲食店を探せる「PayPayグルメ」

PayPayグルメ
出典元:『YAHOO!JAPAN』

Zホールディングス株式会社が運営する飲食店予約サービス「PayPayグルメ」に、ChatGPTのAPI連携がされて、飲食店探しがより楽になりました。
ChatGPTに会話形式で好み、利用人数、日時、予算、場所を入力すれば、候補を上げてもらえます。
店舗の情報だけでなく、総合評価やクチコミ件数も確認できます。

WhisperとChatGPTを活用した「CLOVA Note」


CLOVA Noteは、WhisperとChatGPTを活用した文字起こしアプリです。

音声を文字に変換できるため、会議の議事録作成やセミナーや講座受講時のノート作成の手間を省け、会話に集中することができます。完全無料で利用できる便利なサービスとして注目を集めています。

従業員にツールを提供「AIアシスタントサービス」

Zホールディングス株式会社は従業員に「AIアシスタントサービス」を提供しています。
AIアシスタントサービスを利用すれば、以下のようなことができます。

  • 文書作成
  • 文章の修正
  • 文章の分類
  • 文章の翻訳
  • メールの作成
  • 調査
  • アイデア出し

あらゆる部門にAIアシスタントサービスを提供して業務効率化やイノベーションを起こしていくと発表しています。

Zホールディングス株式会社が取り組んでいるDX推進の重要性、他の企業の事例を見たい方は下記の記事をお読みください。

関連記事:『【2023】DXの導入事例とは?成功事例から学ぶDXのメリット

関連記事:『【2023】DX推進とは?注目されている理由とDX推進の課題

Open AIに関してよくある質問

最後にOpen AIに関してよくある質問をご紹介します。

OpenAI APIは無料で利用できますか?
OpenAI APIは無料で利用できません。従量課金型で、APIの利用頻度やサービス内容で料金が変わります。APIのリクエストが大量に発生すると、その分の使用料が課金されます。
課金が心配な方は利用上限を定めておくことをおすすめします。
(※1000枚の画像を生成する場合は約2,600円程度。こちらを目安にしてください。)
Open AIの導入支援サービスはありますか?
Open AIを活用したいけれど自社内で導入が難しいと感じた場合は、AI開発を得意とするシステム開発会社に相談すると良いでしょう。また、システム導入後も運営までサポートしてくれるかを確認しておくことをおすすめします。
Open AIをセキュアな環境で利用できますか?
Open AIをセキュアな環境で利用したい場合は、Azure OpenAI Serviceを使うことをおすすめします。セキュリティに優れるMicrosoft Azure上でChatGPTを利用すれば、情報漏洩が起きにくくなります。

Open AIについてまとめ

Open AIとは米国のサンフランシスコを拠点に持つAI(人工知能)に関する非営利研究機関です。Open AIはAPIを公開しているため、サービスと連携させられます。

  • ChatGPT:自然言語やコードの理解
  • Embeddings:テキストを数値形式に変換
  • DALL-E:プロンプトから画像を生成
  • Whisper:音声をテキストに変換
  • Moderation:センシティブなテキストを検出

これらを活用すれば、業務効率化や画期的なサービスが生み出せたりします。
ぜひ、これを機会にOpen AIを活用してみてください。

Open-AIのアイキャッチ
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