3DCADとは、パソコンで設計対象物を立体的に表現できるツールです。相手に正確に伝えられるので、伝達によるミスや勘違いが起こりにくく、さまざまな企業で重宝されています。
そんな3DCADのスキルを持っている人が副業を始める場合、どんな仕事があるものでしょうか。探し方や副業を始める際の注意点を解説します。
3DCADを使う副業はどんな仕事があるか
引用：AUTO DESK
さまざまな企業のニーズに応える3DCADのスキルが必要な副業は多くあり、比較的高報酬です。ここでは、どんな仕事があるのか4つ挙げてみます。
- リフォームの３D間取り図
- マスコットキャラクターのモデリング
- プリンター用データ作成
- 自動車外装パーツの設計業務
- 3DCADデータの修正・変更
下記でどんな内容の副業か詳しく説明しますので、3DCADのスキルを活かす副業選びの参考にしてください。
また、3DCADの基本について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧になってください。
リフォームの3D間取り図
3DCADはリフォーム業界でも活用されているので、副業になる仕事も多くあります。ここで紹介するのは、3D間取り図です。
リフォームの完成図はイメージしにくいため、3DCADによる立体的なイメージ図が求められます。したがって、3DCADのスキルを持つ人を副業やWワークで募集する場合が多いものです。
マスコットキャラクターのモデリング
Autodesk Fusionという3DCADソフトを使った、マスコットキャラクターのモデリングができる人の募集もあります。この仕事の場合は、過去の作品で応募して、求める基準に合うスキルがあるか判断されます。
アルバイトとして採用されることになるので、副業として働ける仕事です。マスコットキャラクターのモデリングが好きな人におすすめの副業です。
3Dプリンター用データ作成
3Dプリンター用データ作成の仕事も副業として活用できます。たとえば、お菓子型の原型を3Dプリンターで制作する仕事などがあり、3DCADのスキルを副業でフル活用できます。
採用基準は3Dプリンター用データ作成の経験・実績がある人で、動物の肌感を出せるなど細かい作業にも対応できる人です。3Dプリンターに対応できる人ならば、簡単な自己紹介や実績を示して応募できます。
自動車外装パーツの設計業務
最新デジタル技術を用いたオリジナルパーツ開発のために、3DCADを利用する副業です。自動車外装部品の設計・開発・量産に3DCADを使います。フルリモートで行われるので、副業にはもってこいです。
この仕事は3DCADを扱える人材が不足しているために募集しています。今や3DCADのスキルは企業にとって必要不可欠です。
3DCADデータの修正・変更
副業では3DCADデータの簡単な修正や変更・調整などの依頼も存在します。
ちょっとした修正や変更のリソースがない会社では、副業の方をジョインさせることもあります。
初心者の方は、最初はこのような簡単な副業からチャレンジしてみるのも良いでしょう。
3DCADのスキルを使う副業の探し方
引用：IRONCAD
3DCADのスキルを活かして副業で働きたいと思う方は、多いのではないでしょうか。そんな皆様に3DCADを使う副業の探し方を4つ提案します。以下を参考にしてください。
- クラウドソーシングを活用
- 派遣会社で探す
- アルバイト情報で探す
- 副業サイトに登録する
これら4つの探し方を詳しく説明していきます。
クラウドソーシングを活用
3DCADの副業は、さまざまなクラウドソーシングで探すことができます。ここ最近はフリーランスや副業でクラウドソーシングに登録する人が多いので、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
まずはご自身のスキルをクラウドソーシングのサイトに登録します。それを見た依頼者や企業が自身のニーズに合う登録者を選択して仕事を依頼する、または仕事を求める人が依頼者や企業に自身をアピールして仕事を得るといった流れです。
クラウドソーシングを活用すれば、本業の隙間時間や休日、出勤前の早朝、帰宅後など、ちょっとした時間に在宅で仕事ができます。
3DCADのスキルがあれば、上記で紹介したデータ作成やモデリングの他、ライターとして3DCADの記事を書くことも可能です。実際にスキルがあれば、内容の濃い記事が書けるのではないでしょうか。
肝心なのはプロフィールを充実させて、依頼者や企業の気を引くことです。多くの登録者のプロフィールを見て参考にしましょう。ただし、嘘、偽りを書いてはいけません。この仕事は信用第一なので、少しでも怪しいところがあれば、仕事の依頼がなくなるので、気を付けてください。
派遣会社で探す
3DCADの副業・案件は派遣会社で探す方法もあります。インターネット検索をすると、おすすめの派遣会社を紹介しているサイトもあるので、参考にするのも良いでしょう。
良さそうな派遣会社を見つけたら、ホームページにアクセスして詳しく見てみます。登録方法や紹介できる仕事が詳しく書いてあるので、3DCADの仕事があるか探してみてください。ほとんどの派遣会社はオンラインで簡単に登録できます。中には親切なコンシェルジュサービスがある会社も存在します。
アルバイト情報で探す
アルバイト情報で探す方法もあります。インターネット検索すると、さまざまなアルバイト情報があるので、その中で3DCADの副業ができる仕事を探してみてください。
たとえば、副業やWワークOKのCADオペレーターの仕事などがあり、比較的高時給で募集しています。在宅OKの仕事が多いので、副業として利用できるでしょう。興味や経験のある分野を探してみてください。
週2～3日からOK、副業歓迎、隙間時間勤務などと書かれている会社ならば、副業の仕事として始めやすいです。
副業サイトに登録する
フリーランスや副業のためのサイトがあるので、登録しておくと3DCADの仕事を見つけやすいです。サイトによっては、3ヶ月以上の中長期契約で働けるので、安定した収入が見込めます。
また、お給料の支払いがサイト経由なので、締めと支払日が決まっていて安心です。そして雑務もシステムで一括管理してもらえるため、3DCADの仕事のみに集中できます。インターネットで検索して良さそうな副業サイトを探してみてください。
3DCADのスキルを使う副業の注意点
引用：Canon
最後に3DCADのスキルを使う副業に関する注意点を3点お伝えします。以下をご確認ください。
- 会社の就業規則を確認する
- 本業に差し支えないように
- 確定申告が必要な場合もある
副業は収入が増える・スキルが手に入るなど多くのメリットがありますが、その反面注意すべき点もあるので、ここで紹介する3点を頭に入れておきましょう。
会社の就業規則を確認する
会社によっては副業禁止の場合もあります。そのため、副業を探す前に会社の就業規則を確認しておかなければなりません。
会社に雇用されている以上、社員が守らなければならない規則や労働条件が示されている就業規則は遵守すべきです。就業規則は労働基準法に基づいているので、民事上の効力を発揮します。
仮に就業規則で副業禁止になっているにもかかわらず、副業を行えば、戒告、減給、解雇といった処分を下されてしまう可能性も考えられます。実際には、副業を許可している会社より副業禁止の会社の方が多いものです。
本業に差し支えないように
副業にのめり込んでしまい、本業に差し支えるようになれば本末転倒です。
たとえば以下のようなことになってしまったら、副業を続けるか否か考えるべきでしょう。
- 3DCADの副業を夜遅くまで頑張ったために寝坊してしまい、会社に遅刻する
- 本業の最中にこっそり副業の仕事をする
- 本業の仕事中に副業のことで頭がいっぱいになる
- 副業で毎日徹夜のため、本業の際に居眠りしてしまったり、仕事に集中できなかったりする
- 休日返上で副業を頑張りすぎたために体調を崩してしまう
上記のようなことにならないように、あくまでも副業は副業として考えるようにしましょう。このような状態が続くと本業が続けられなくなるかもしれません。
確定申告が必要な場合もある
| 副業の収入 | 確定申告の必要 |
| 年間20万円以下 | 不要 |
| 年間20万円以上 | 必要 |
| 2箇所以上からの給与所得 | 必要 |
副業の収入が20万円以上になる場合、また2ヶ所以上から給与を受け取っている場合は、確定申告が必要になります。会社員の給与所得にプラスして所得税が課せられるからです。
仮に副業の収入が20万円を超えたにもかかわらず、面倒と思って確定申告をせずにいると、延滞税、過少申告加算税、無申告加算税などが課税される可能性があります。ご注意ください。
ただし、副業の所得が20万円を超えなければ、所得税率が低いため、確定申告をする必要はありません。
このように副業を行う場合は、税金に関わるので、収入がどのくらいになるのか、きちんと確認しておきましょう。
3DCADのスキルを活用する副業のまとめ
3DCADのスキルがあると、さまざまな副業に活用できます。たとえば、リフォーム業界で使用する間取図、マスコットキャラクターのモデリング、3Dプリンター用データ作成、3DCADの記事のライティングなど、多種多様な仕事があります。
こうした仕事はクラウドソーシング、派遣会社、アルバイト情報、副業サイトなどで探すことが可能です。インターネットを活用して探してみてください。
しかし、副業を行うには勤務する会社の許可が必要なので、副業が認められているかどうか会社の就業規則を確認しなければなりません。また、副業を行うことで本業がおろそかにならないように十分に気を付けるべきでしょう。そして、副業の収入が20万円を超えたら、所得税が高くなるため、確定申告が必要になります。こうした注意事項を踏まえたうえで3DCADの副業を探してみてください。
