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CAD CADの資格7選!CADの職種に資格は必須なのかも解説

【2024】CADの資格7選!CADの職種に資格は必須なのかも解説

建築業界や製造業界などものづくり分野を中心に製図や設計を行うソフトを「CAD」と言います。CADが誕生したことで今まで手書きで行っていた製図や設計をコンピューター上で完結、修正や管理が容易になり業務の効率化が実現しました。このような作業を行うのが「CADオペレーター」です。

近年はCADオペレーターの需要が高まっており、CADオペレーターを雇用したい・目指したいという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、CADオペレーターに資格は必要なのか?取得するメリットやおすすめの資格7つ紹介します。

CADオペレーターに資格は必要?

CADオペレーターに資格は必要?

CADオペレーターになるために資格は必須ではありません。
また、ネットやSNSの一部ではCADオペレーターが「資格を取る必要はない」「取っても得がない」などと言われています。

しかし、一定以上のCADの知識や操作スキルは必要となり、資格を取ることでそのスキルを証明することができます。
資格を取ることで、CADに関する全ての知識を網羅できるわけではありません。また、実際の現場で経験を積まなければわからないこともあるでしょう。
しかし、資格を取ることで不利になることはないため、取得できる時間があるのであれば資格は取っておくと良いでしょう。

【2024】AIの発展におけるCADオペレーターの将来性とは?

CADオペレーターとは?

CADオペレーターとは、CADを操作し設計士やデザイナーの指示に従い図面の作成や修正を行います。
一般的に設計士やデザイナーの補助役となり、直接設計に携わることはありません。

CADオペレーターは設計を1から考えることはないものの、設計者やデザイナーの意図を的確に汲み取り図面におこす必要があります。そのため、標準レベルの設計知識も必要となります。
また、より完成度を高める必要があり何度も修正や調整を重ねつつ設計ミスがないように緻密な作業が求められます。

近年では、平面の図面を引く「2DCAD」から、立体を描くための「3DCAD」へと移行する企業も多くあります。そのため、3DCADが扱えることで活躍の場は広がるでしょう。

CADの資格を取得するメリット

CADの資格を取得するメリット

CAD資格を取得しておくメリットは、下記3つです。

  • スキルや能力の証明
  • 企業のイメージアップ
  • 業務の効率化

スキルや能力の証明

CADに関する資格を保有しておくことでスキルや能力の証明になります。

例えば、就職活動において「CADに関する知識やスキルがある」ということは誰にでも言えることです。しかし、企業側からしたらその場で確かめることはできません。
また、取引するクライアントから見ても同じことが言えます。実績が豊富であれば別ですが、どの企業に依頼するか迷っているときに「〇〇資格保有者3人」などとホームページに記載されていれば、クライアント側も依頼しやすいと言えます。

企業のイメージアップ

CAD資格を保有する人材が複数いることで、ある程度の知識やスキルを保有していると示せます。発注先を探している企業はたくさんいますが、同じくCADの操作ができる企業もたくさんあります。
どれだけ有能な人材が揃っている企業でも、自社でしかわからないことであり他社には伝わりません。

数多くある企業の中で自社を選んでもらうためには自社の魅力を明確に伝える必要があり、資格保有者が複数いることでより企業のイメージアップに貢献できるでしょう。

業務の効率化

CADの資格を保有しているということは、CADに関する知識やスキルがあるということです。そのため、CAD資格を取得している人材がいれば業務の正確性やスピードが向上し、結果的に業務の効率化が見込めます。

例えば、図面の修正が発生した際にも手書きで行えば時間がかかります。しかし、3DCADの資格を保有しておけば手書きよりも素早く正確に対応することができます。

CADの資格保有者がいることで必ず業務が効率化するとは言えませんが、企業にとって資格保有者がいることはプラスの要素となるでしょう。

CAD関係のおすすめ資格7選

CAD関係のおすすめ資格7選

次に、CAD関係でおすすめな資格7選を紹介します。

資格(受験対象) 概要
2次元CAD利用技術者試験 1級(2級又は1級の資格保有者)
2級(制限なし)
基礎(制限なし)
1級:CADでの設計・製図業務に従事して1年以上の実務経験
2級:CADでの設計・製図業務を従事したいと目指す方
基礎:CADを学んで、3ヶ月程度の初心者
3次元CAD利用技術者試験 1級(2級資格保持)
準1級(2級資格保持)
2級(制限なし)
1級:3次元設計の補助業務を担い、将来、設計者やオペレーターの管理業務を目指す方
準1級、2級:3次元CADシステムを利用した機械系・製造系のモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方
3次元設計能力検定 3次元CADコース(制限なし)
図面作成コース(制限なし)
プロ設計者コース(制限なし)
3次元CADコース:3次元CAD実技
図面作成コース:3次元CADを使用した製図技術者を目指す方
プロ設計者コース:3次元CAD設計技術者を目指す方
CADデザインマスター認定試験 制限なし 分野にとらわれず様々な場面でCADを使用することが求められる。
機械・プラント製図技能士 3級(受験資格なし)
2級(2年以上の実務経験が必要)
1級(7年以上の実務経験)
製図のスキルだけでなく、機械での設計能力や知識などが必要。
オートデスク認定資格プログラム オートデスク認定ユーザー(学生・初級者向け)
オートデスク認定プロフェッショナル(中・上級者向け)
全世界共通の認定資格試験であり、AutoCADを中心とするCADの操作や活用スキルが求められる。
CAD実務キャリア認定制度 「合格」「不合格」でなくスコア制 CAD操作の技術・技能を認定し社会人としてのモラルや常識も求められる

引用:CAD利用者技術試験

それぞれ特徴や便利になるケースが違うので、詳しく解説していきます。

【2024】3DCADの資格6選!資格を取得するメリットについても解説

2次元CAD利用技術者試験

2次元CAD利用技術者試験は図面を正しく理解し作図を効率的にこなすことができる技能を証明する試験です。
2次元CAD利用技術者試験は1級(機械、建築、トレース)・2級・基礎があり、1級のみ受験資格は2級または1級の資格保持者となっています。

近年では、平面の図面を引く2次元CADより立体的な図面を引ける3次元CADが需要は高いですが、まだまだ求められている資格です。

3次元CAD利用技術者試験

3次元CAD利用技術者試験は、3次元CADを利用するための身につけておくべき知識と技能が証明できる試験です。

1級・準1級・2級に分けられており、2級は受験資格に制限がないものの準1級・1級は2級の資格を保持しておくことが条件です。
これからの時代は立体的でより高品質に作図ができる3次元CADの活用が重要になります。

今後はAIによる業務の自動化も考えられる中で3次元CADをAIで行うのは難しく、特に需要が高い資格と言えるでしょう。

3次元設計能力検定

3次元設計能力検定は3次元設計技術者として必要な3DCADのオペレーション能力や機械設計能力が証明できる試験です。3次元CAD能力検定は3つのコースがあります。

  • 3次元CADコース
  • 図面作成コース
  • プロ設計者コース

特に3次元CADコースはCADオペレーターが取得を目指すべき資格であり、優先的に取得したい資格と言えます。CADオペレーターからキャリアアップを目指すのであれば、3つの資格取得がおすすめです。

CADデザインマスター認定試験

CADデザインマスター認定試験は分野にとらわれず様々な場面でCADを使用することが求められます。しかし、AutoCAD、JWCADを使いこなすことができなければ試験に合格することは難しいと言えます。

受験資格などはありませんが、CADの試験のなかでも難易度は高く独学での勉強が時間がかかるでしょう。そのため、資格の取得を考えているのであればセミナーや講座の受講をおすすめします。

機械・プラント製図技能士

機械・プラント製図技能士は厚生労働省が主催している国家資格でもあり製図のスキルだけでなく、機械での設計能力や知識などが必要になります。資格を取得することで建築業や製造業など幅広い分野で活躍することができます。

3級は受験資格がありませんが、2級・1級は受験資格があり1級に関しては7年以上の実務経験が必要なため、未経験者が資格を取得することはできません。国家資格ということもあり、信頼性の高い資格と言えます。

オートデスク認定資格プログラム

オートデスク認定資格プログラムは全世界共通の認定資格試験であり、AutoCADを中心とするCADの操作や活用スキルを証明する試験です。日本では学生・初級者向けの「オートデスク認定ユーザー」、中・上級者向けの「オートデスク認定プロフェッショナル」の2つが存在します。

世界でも通用する資格であるため海外に事業を展開・海外での就職を目指す方は保有しておきたい資格です。

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度はCAD操作の技術・技能を認定する試験です。また、願書提出時から結果が出るまで採点対象としている試験であり、社会人としてのモラルや常識も測られます。

試験の合否も「合格」「不合格」でなくスコア制を採用しています。自身のCADに関する知識やスキルだけでなく社会人としての常識を保有していることも証明できるため、就職試験など有利になるでしょう。

CADの資格に合格するための勉強方法

CADの資格に合格するための勉強方法

CAD資格を取得するには実務を通して知識やスキルをつけていく以外にも下記2つの方法で資格の取得を目指せます。

  • 参考書や動画での独学
  • セミナーや講座を受講

参考書や動画での独学

参考書やYoutubeなどにアップされている動画でCADに関する勉強することが可能です。お金がほとんどかからずに勉強することができ通勤時間や隙間時間など場所を選ばすに勉強することが可能です。

ただし、ある程度の知識やスキルがない未経験の状態から参考書や動画で学ぶことは非常にハードルが高く、あまりおすすめとは言えません。なぜなら、日常では使わない用語や知らない機能が多く効率が良いとは言えないからです。

参考書や動画は学校やセミナーで学んだ復習程度で活用しましょう。

セミナーや講座を受講

セミナーや講座は効率的なカリキュラム、講師は専門的な知識を有しているため効果的な学習を行うことができます。わからない点や疑問に思った点は直接聞くことができる事もメリットと言えます。

CADに関するセミナーや講座において、どれを受講したらいいかわからないという方は下記セミナーの受講を検討してみてはいかがでしょうか。

3次元CAD利用技術者試験の対策講座はこちら

CAD資格を取るならセミナーがおすすめ

CAD資格を取るならセミナーがおすすめ

CADオペレーターになるには資格は必要ありませんが、資格を保有しておくことで自身のスキルや知識を証明できます。
また、企業にとっても資格保有者の人材を確保しておくことで様々なメリットがあるため、「資格保有者が少ない」という場合には人材確保や教育に力を入れることも検討してみてください。

一方でCAD資格を取得する際には独学ではハードルが高く挫折してしまうこともあるでしょう。資格の取得を考えている方はぜひセミナーや講座の受講を検討してみてはいかがでしょうか。

CADオペレーターの資格についてまとめ

今回はCADオペレーターに資格が必要なのかどうかや、実際に便利な資格を解説しました。
CADオペレーターに就職するのに資格は必須ではありませんが、持っておくとCADに詳しいことを証明することができます。
初めてCADオペレーターになりたい方や、年収・給料をアップさせたい方はぜひ資格も検討してみてください。

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