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【2024】3Dプリンターの値段はいくら?相場や安価に抑えるコツも解説

色々なものを作ることができる3Dプリンターを、家庭や企業で使おうと考える人は少なくありません。ただ実際に購入する場合、値段はいくらなのか知らないという人もいるのではないでしょうか。

そこで、3Dプリンターの値段相場や、コストを抑え安価で使用するコツなどを説明していきます。

3Dプリンターの値段相場はどのくらい?

3Dプリンターの値段相場はどのくらい?

3Dプリンターの値段相場は非常に幅が広く、全体で見ると5万円以下のものから1000万円を超えるものまであります。その中で家庭用の3Dプリンターは、大体5万円から50万円程度が相場です。

家庭用の安価な5万円前後の3Dプリンターでも、家庭で使用する場合は十分な性能といえるでしょう。50万円の3Dプリンターならば、家庭で必要とされるひと通りのものを作れるはずです。
また、中には100万円を超える家庭用3Dプリンターもあります。

業務用の3Dプリンターは200万円から1000万円が相場です。
業務内容によって必要となる3Dプリンターが異なるため、値段に幅があります。

効率的に大量の造形を行わなければならない場合は、数百万円はかかると考えて問題ないでしょう。場合によっては、家庭用の5万円から20万円程度の3Dプリンターが、業務用として使用されることもあります。

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値段と照らし合わせた3Dプリンターの選び方

3Dプリンターの値段相場

3Dプリンターは、ただ安いものを購入するのではいけません。様々な要素を値段と照らし合わせて選ぶ必要があります。では、どのようにして選べば良いのか、確認していきましょう。

3Dプリンターを選ぶポイントは3つあります。

  • 3Dプリントの品質
  • 3Dプリントのサイズ
  • 対応できる材料の種類

3Dプリンターを選ぶポイント1.3Dプリントの品質

造形品質は3Dプリンターの値段に大きく左右されます。基本的には、安価なものは比較的粗めで、価格が上がるに連れてより精度の高い造形ができるようになると考えると良いでしょう。
業務用の高価格帯3Dプリンターであれば、ミクロ単位の精度を実現することも可能です。

3Dプリントの安定性も値段によって変わります。安価な3Dプリンターは、造形している最中にプラットフォームから剥がれたり、形がいびつになったりする可能性が高いです。
安定していて、なおかつ高精度の造形をしたいのであれば、値段の高い3Dプリンターを選ぶようにしましょう。

3Dプリンターを選ぶポイント2.3Dプリントのサイズ

3Dプリンターは造形できるサイズに上限があります。その上限は値段と比例する傾向があり、値段が高くなればなるほど、より大きな造形エリアが使用可能です。大きなものを作りたいのであれば、値段が高いものを選んだ方が良いでしょう。

造形エリアが大きければ、小さいものをまとめて作ることも可能です。効率的に造形をしたい場合も、値段が高めでサイズが大きいものを選びましょう。

3Dプリンターを選ぶポイント3.対応できる材料の種類

3Dプリンターは基本的にプラスチックを材料として造形を行います。
ただ、プラスチックにはいくつもの種類があり、性質は多種多様です。
大抵の3DプリンターはPLAやABSなどのプラスチックを使用しますが、高価な3Dプリンターであれば、それ以外の材料にも対応しているものが数多くあります。

特にサイズが大きなものを作る場合、PLAやABSでは強度不足なため、カーボン配合などの強いプラスチックを使えるようになっています。また、木材や金属など、質感が異なる材料を使えるものも多いです。

特殊な材料を使いたい場合は、値段が高めの3Dプリンターの中から探しましょう

3Dプリンターの付属品やフィラメントの値段

3Dプリンターを使用するためには、本体の他に付属品や材料となるフィラメントが必要です。
それら3Dプリンター本体以外の値段を確認していきましょう。

代表的な付属品の値段

ノズル
  • 5000~1万5000円
エクストルーダー
  • 家庭用:2万円から5万円
  • 業務用:30万円以上
プラットフォーム
  • 2000円~5000円

3Dプリンターの付属品として代表的なのは、溶けたプラスチックを射出するノズルです。
標準で装備されているため、ノズルの値段は3Dプリンターの値段に含まれています。

ただしこのノズルは消耗品であるため、2つ目以降は追加で購入しなければなりません。
ノズルの値段相場はおよそ5000円から1万5000円程度です。

そして、プラスチックを溶かすエクストルーダーの値段は、家庭用と業務用で大きく異なります。家庭用の場合は2万円から5万円程度ですが、業務用は30万円以上のものが多いです。

造形の土台となるプラットフォームという付属品もあります。
単純な構造をしているため、付属品の中でも価格は安いです。
安いものであれば、2000円から5000円程度で購入できるでしょう。

フィラメントの値段相場

  • オーソドックスなプラスチック:2000円~1万円
  • カーボンや金属配合の特殊なフィラメント:数万円~10万円以上

3Dプリンターで材料として使用するフィラメントの値段は、安いものだと1kg当たり2000円程度、高ければ20万円くらいと大きな幅があります。PLAやABSのようなオーソドックスなプラスチックであれば、2000円から1万円程のものが多いです。

カーボンや金属を配合している特殊なフィラメントや、特定の業務用3Dプリンターで使用するものなどは、1kg当たり数万円から10万円以上の値段でも特におかしくはありません。

3Dプリンターのコストを抑えるコツ

3Dプリンターの値段相場

3Dプリンターを使用する場合、どうしてもコストが掛かってしまいますができるだけ安価で抑えたいものですよね。3Dプリンターのコストをなるべく抑えるコツをご紹介します。

3Dプリンターのコストを抑えるコツ1.モデルの充填率を下げる

3Dプリンターで球体や太い棒など体積のあるものを造形する場合、その中をプラスチックで埋めてしまうと、その分フィラメントを消費してしまいます。それを防ぐためには、設計段階でモデルの充填率を下げると良いでしょう。

球体の場合は中を空洞にする、棒は筒状にするなどの工夫をすれば、フィラメントの量を減らすことでコストを抑えられます。どうしても強度が必要な場合は、内部をプラスチックで完全に満たしてしまうのではなく、格子状にすると良いでしょう。

3Dプリンターのコストを抑えるコツ2.造形レイアウトを工夫

3Dプリンターは稼働時間が長ければ、その分電力を消費します。
なるべく稼働時間を少なくするために、設計のレイアウトを工夫しましょう。

特に小さなものを作る場合、レイアウトの配置次第ではまとめて造形できるかもしれません。一度に作ってしまえば、稼働コストの無駄が減ります。

また、造形の向きも工夫した方が良いです。
不安定な向きで造形を行う場合、安定させるためにサポート材を使わなければなりません。
そのサポート材もコストの負担になりやすいため、安定した向きで出力するように設計を調整し、サポート材をなるべく使わずに済むようにしましょう。

3Dプリンターのコストを抑えるコツ3.失敗するリスクを下げる

3Dプリンターは造形に失敗してしまう可能性があります。失敗してしまうと、フィラメントの無駄使いです。その上、余計な電力も使用することになります。

どちらもコストがかかるので、失敗のリスクを下げられるような設計をしましょう。
3Dプリンターのスペックを上回る造形をしない、無理のある構造にしないなどの対策が重要です。

3Dプリンターのコストを抑えるコツ4.積層ピッチの設定を最適化

3Dプリンターのコストを抑えるためには、短時間で造形を終わらせるのも重要です。
積層ピッチを厚めにすると造形時間が短くなりやすいので、スライサーソフトでモデルを輪切りにする段階で厚めの設定にしましょう。
造形は多少荒くなりますが、少ない電力で低コストの造形を実現できます。

3Dプリンター購入には値段相場の把握が重要

3Dプリンターは精密機械なので決して安くはありません。
そして値段が予算をオーバーすれば、購入することは不可能です。

そのようなことにならないために、値段相場は把握しておきましょう。購入前に3Dプリンター本体の値段だけではなく、消耗品やランニングコストの値段も調べておくことおすすめします。

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