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【2024年】イラストを生成できるAIアプリ8選!活用事例まで紹介!

オリジナルのイラストを作成できるAIサービス・アプリが人気を集めていますが、どれを利用すべきか悩んでしまうでしょう。

そこで、今回はイラストを生成できるAIサービス・アプリを紹介します。生成できる画像のクオリティまで紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

生成AIとは

生成AIとは、画像のイメージを指示してイラストを作成してもらえるサービスです。
2022年8月に「Stable Diffusion」がリリースされてブームの発端となりました。
テキストで指示内容を入力すればイラストを作成してくれる「text to image」と、ラフスケッチからイラストを作成してくれる「image to image」があります。

仕組み

生成AIのtext to imageの場合、テキストの指示内容がテキストエンコーダでベクトルに変換されます。そしてベクトルから画像へ変換されます。生成モデルはテキストだけでなく、画像・音声・動画などに応用することができます。

AIでイラストを自動生成する手順

AIでイラストを自動生成する手順は4STEPです。

1.AIサービスを選

AIサービスを選ぶ
出典元:『Fotor』

2.イラストのタイプを選ぶ

イラストのタイプを選ぶ
出典元:『Fotor』

3.プロンプトを入力する

プロンプトを入力する
出典元:『Fotor』

4.イラストを生成する

イラストを生成する
出典元:『Fotor』

上記は既存のAIサービスを利用する場合の手順です。
AI生成サービスを自社開発している企業も存在します。

AIでイラストを自動生成できるサービス・アプリ8選

スタイルの種類 精度 画像編集 無料トライアル 料金
MyEdit × 1,460円/月~
Fotor × × 990円/月~
Canva × 1,500円/月
Bing Image Creator × × 完全無料
Adobe Firefly 完全無料
StableStudio × 完全無料
Stable Diffusion × 完全無料
PicWish × 959円/月

AIでイラストを自動生成できるサービス・アプリを比較すると上記の通りになります。
ここでは、各アプリの特徴について詳しく解説します。

MyEdit

MyEdit
出典元:『MyEdit』

MyEditは台湾のAI顔識別技術のグローバルリーダーCyberLink社が提供しているサービスです。
写真・画像の編集(サイズ変更・トリミング・回転・反転)をブラウザ上で完結できます。

イラスト作成の機能として「AIアバター」と「AI画像生成」があります。

AIアバターは自分の顔写真から、そっくりのアバターを作成する機能です。
写真を10枚~20枚用意する必要がありますが、高品質なアバターを作成できます。
AIアバター機能を利用する場合はプレミアム版への課金が必要です。

AI画像生成では、AIに描いて欲しいものを指示すれば描いてもらえます。
計12枚の画像(3回)までであれば完全無料で利用できます。
イラスト作成を楽しめる画像プランと、高画質な画像作成をする高画質化+画像プランが用意されているため、目的に見合ったプランを選んでみてください。

生成結果

MyEditの結果
出典元:『MyEdit』

料金プラン

  • 画像プラン:1,460円/月
  • 高画質化+画像プラン:2,280円

※年一括払いで支払えば、60%OFFで利用できます。

Fotor

Fotor
出典元:『Fotor』

Fotorは米国のEverimaging Science and Technology Co.Ltdが運営しているサービスです。
2009年2月からサービスを提供しており、世界中で5億人のユーザーが利用しています。多くのユーザーが利用しており、AIが学習しているため指示内容通りのイラストを作成してもらえます。

イラスト作成の機能は「Text to Image」と「AI Avatar」の2つ。

AI Avatarでは顔だけのもの、ボディを含めたものなど、さまざまなアバターを作成できます。
ヌード姿や幼少期の姿などユニークなアバターが作成できることが魅力です。

Text to Imageではテキストを入力すれば、指示通りにイラストを作成してもらえます。
高精度で非常に満足度の高いサービスですが、35枚分の画像を生成したら課金してサービスを利用しなければいけません。そのため、大量のイラストを作成したいという方はコストパフォーマンスが悪く感じてしまうでしょう。

生成結果

Fotorの生成画像
出典元:『Fotor』

料金プラン

  • 有料プラン:990円/月
  • クレジット200枚:1,300円
  • クレジット500枚:2,880円
  • クレジット1,000枚:4,700円
  • クレジット2,000枚:7,800円

Canva

Canva
出典元:『Canva』

Canvaはオーストラリアのデザイン会社Canvaが運営しているサービスです。
月間アクティブユーザー数は1億2,500万人で世界190ヵ国で利用されています。
ブラウザ上で画像・動画・プレゼン資料・名刺などが作れ、アカウントを保有しておけばPCやタブレット、スマホで編集ができます。

イラスト作成機能は「Text to Image」の1つ。

CanvaのText to Imageの魅力は、指示通りにイラストを作成できることと、生成した画像の編集までワンストップでできることです。有料プラン(月額1,500円)になれば、何枚でも画像が作成できるため、コストパフォーマンスも良いです。

生成結果

Canvaの結果
出典元:『Canva』

料金プラン

  • 有料プラン:1,500円/月

Bing Image Creator

Bing Image Creator
出典元:『Bing Image Creator』

Bing Image CreatorはMicrosoft社が提供している完全無料のサービスです。Microsoftアカウントを作成してログインする必要がありますが、何枚も好きな分だけイラストを作成できることが魅力となっています。

UI/UXもシンプルで、指示内容を入力して作成のボタンを押すだけのため、操作に迷うことはありません。

有料プランのあるサービスのように、AIアバターを作成したり、イラストのタイプを選んだりすることはできません。しかし、完全無料でサービスを利用できるため、気軽にAI画像生成を試せます。

生成結果

Bing Image Creatorの結果
出典元:『Bing Image Creator』

料金プラン

  • 完全無料

Adobe Firefly

Adobe Firefly
出典元:『Adobe Firefly』

Adobe Fireflyは、Adobe社が提供しているサービスです。

Adobe社はIllustratorとPhotoshopなど便利なツールを提供していることで有名ですが、Adobe Fireflyは豊富なイラスト作成機能が搭載されています。「テキストから画像生成」「テキスト効果」「生成塗りつぶし」「3Dから画像生成」があります。

他のツールにはない便利な機能が「生成塗りつぶし」です。
写真やイラストをブラシでこすり、生成したい画像を入力するだけで加工ができます。
高機能なツールでありながら、完全無料で利用できます。

生成結果

Adobe Fireflyの結果
出典元:『Adobe Firefly』

料金プラン

  • 完全無料

StableStudio

StableStudio
出典元:『StableStudio』

StableStudioは英国のスタートアップ企業Stability AI社が提供しているサービスです。

オープンソースAIツールで公開されているサービスのため、完全無料で利用できます。

StableStudioの大きな特徴は、完全無料にも関わらず、さまざまなテイストの画像が生成できることです。プロンプトやネガティブプロンプト、参考イメージなどを入力でき、精度の高い画像が作成できます。また、1度に10枚の画像を生成できることも強みです。

生成結果

StableStudioの結果
出典元:『StableStudio』

料金プラン

  • 完全無料

Stable Diffusion

Stable Diffusion
出典元:『Stable Diffusion』

Stable Diffusionは、英国のStability AI社が提供しているサービスです。
オープンソースで完全無料で利用でき、AI画像生成のブームメントを起こしました。
潜在拡散モデルというアルゴリズムで画像が生成されます。画像生成の大部分が入力テキストに依存するため、どのような指示を出すかが極めて重要となります。
精度の高い画像が生成できますが、英文で指示内容を入力する必要があります。

生成結果

Stable Diffusionの結果
出典元:『Stable Diffusion』

料金プラン

  • 完全無料

PicWish

PicWish
出典元:『PicWish』

PicWishは、香港のApowersoft社が提供しているサービスです。
月額プランに課金しなければサービスを利用することはできませんが、さまざまなAI画像生成が楽しめます。text to imageではアニメや3Dイラストを得意としている印象です。

また、独自機能であるAI背景生成が利用できます。
商品の写真の背景を自動生成でき、ECサイトの商品画像をより魅力的に作成できます。

生成結果

PicWish (2)
出典元:『PicWish』

料金プラン

  • 50クレジット:959円/月
  • 500クレジット:3,550円/月
  • 1,000クレジット:4,290円
  • 5,000クレジット:6,580円

イラスト生成AIを使うメリット

イラスト生成AIを使うメリットは4つあります。

アイデアを創出できる

イラスト生成AIを使うとアイデアが見つかりやすくなります。例えば、製品パッケージのイメージは浮かんでいるが、具体的なイメージが浮かばずに悩んでしまうこともあるでしょう。
このような場合、頭で浮かんでいることを画像生成AIに入力して、アイデアを出してもらうと、イメージが浮かびやすくなります。

開発スピードが上がる

イラスト生成AIを使うとアイデアが創出できたり、成功事例を参考にどのようなデザインを描けばいいかを提案してもらえたりします。そのため、パッケージデザインやWebサイトの開発スピードが上げられます。例えば、LPの制作は3ヶ月程度かかりますが、イラスト生成AIを使えば20日程度で作成できれるようになるのです。開発スピードが上がれば、企業競争力を上げられます。

売上アップを期待できる

イラスト生成AIは、顧客に人気のあるデザインと類似のものを作成することができます。また、AIを活用することで複数のクリエイティブが用意できるようになり、A/Bテストを高速にできます。つまり、PDCAサイクルを効率よく回せるようになり売上アップが実現できます。

開発コストを削減できる

画像生成AIを上手く活用できるようになれば、デザイナーの仕事を生成AIに代替させることができます。
例えば、外部のデザイン制作会社にパッケージデザインを依頼していたのを画像生成AIに切り替えれば、外注費をゼロにできます。

デザイナーの仕事をゼロにすることは現段階では難しいですが、AIが生成したイラストの修正のみにすれば業務効率化が図れます。

イラスト生成AIを使うデメリット

AIのデメリット

イラスト生成AIを使うデメリットは3つあります。

責任の所在が不明確である

イラスト生成AIを使うと責任の所在が不明確になり、トラブルが起きたときに「誰が責任を取るのか」と揉めてしまいます。例えば、パッケージデザインをAiで描いたときに、他人の著作物を勝手に使用していたというトラブルが起きてしまうこともあるでしょう。

AIサービスの利用者が責任を取るのか、AIサービスの開発者が責任を取るのか揉めてしまうこともあるでしょう。責任の所在が不明確になることがイラスト生成AIを使うデメリットです。

AIに関する法律が誕生する

AIを包括的に規制する法律は、現時点で存在しません。
2023年7月にEUがAI法案を発表して世界初の法律制定になるかと注目が集まっています。

AIに関する法整備は進んでおらず、これから整備される恐れがあります。
AIを利用する際のガイドラインが生まれたりすることもあるでしょう。
そのため、AIを利用する際は法整備の動向をチェックしておきましょう。

商用利用のルールを覚える必要がある

AIで生成したイラストは商用利用が可能です。多くの企業でAIが生成したイラストがWebサイト、商品パッケージ、出版物に利用されるようになりました。

イラスト生成AIは責任の所在が不明確となりやすく、サービス提供会社により商用利用が可能かどうかが変わります。そのため、AIサービスやプロバイダーの利用規約を確認し、商用利用に関する制約や条件を確認するようにしましょう。

生成AIのイラストの活用事例

AIのイラスト生成サービスをご紹介しましたが、企業ではどのように活用されているのでしょうか?ここでは、生成AIのイラストの活用事例をご紹介します。

自動車:コンセプトカーのアイデア創出


Turing株式会社は完全自動運転EV自動車の量産化を目指すスタートアップ企業です。

2023年3月15日にAIで作成したコンセプトカーのデザインを発表しました。初期アイデアの段階で画像生成AIのStable Diffusionを活用し、画像を生成し活用していたそうです。
生成した画像のテーマを分類し、目指す方向性に沿う画像が生成されるように何度も生成を繰り返し、クオリティの高いデザインの生成に成功しています。
同社は初期のアイデア展開を短時間で行い、競合優位性を上げていくと発表がありました。

食品:パッケージデザインを作成

食品:パッケージデザインを作成
出典元:『株式会社伊藤園 公式サイト』

株式会社伊藤園は茶製品を主力製品として販売している清涼飲料水メーカーです。

2023年9月4日に発売する「お~いお茶 カテキン緑茶」「お~いお茶 カテキン緑茶スティック」の2製品で、AIが生成したパッケージデザインが採用されています。

AIが生成した画像を参考に、デザイナーがパッケージを完成させました。
AIが生成したデザインは茶葉の生命力を現したもので、従来のデザインとは異なる鮮やかな色彩と抜群の視認性を最大限に引き出したデザインとなっています。
同社は、Aiを活用してプロセス改革に挑んでいます。

化粧品:スキンケア商品のブランドLPを作成

化粧品:スキンケア商品のブランドLPを作成
出典元:『ORBIS U公式サイト』

オルビス株式会社は化粧品・栄養補助食品を通信販売している会社です。
同社はエイジングスキンケアを中心に事業拡大をしており、通信販売のCTRに寄与するバナーの改善は瞬時に行えていましたが、LP制作の改善には時間がかかっていました。

時間がかかるため、LPよりバナーの改善に注力していましたが、LPのCVRが落ちてきて、スピーディにLP改善する方法としてAI画像生成でLPを制作できるサービス「AIR Design」を利用することに決めたのです。AIを活用してLP制作した結果、短期間でLP改善ができ、CVRも1.2倍に上げることに成功しました。同社が利用したAI画像生成でLPを制作できるサービス「AIR Design」は大きな注目を浴びています。

AIによるイラスト作成のまとめ

AIでイラストを作成できるサービス・アプリが続々と登場しています。
各サービスでイラストの精度や機能、コストは異なります。AIで作成すると、どれぐらいのクオリティのイラストが作成できるのだろうかと興味がある方は、完全無料のツールもあるため利用してみてください。

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