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【2024】AutoCAD Mechanicalとは?ツールセットの使い方やインストール方法を紹介

Autodeskが提供するCADソフトのひとつ「AutoCAD Mechanical」が気になっている方も多いでしょう。AutoCAD Mechanicalは、製造業向けの機能が搭載された業務効率化に役立つCADソフトです。

この記事では、製品の特徴や価格情報などについてわかりやすくまとめました。
体験版のインストール方法も解説しているので、導入する参考にしてみてください。

AutoCAD Mechanicalとは?

AutoCAD Mechanicalの概要

AutoCAD Mechanical(オートキャド メカニカル)は、製造業向けの便利な機能が搭載されたCADソフトです。主な機能を以下にまとめました。

  • 作成済みのパーツを自動挿入できる
  • 70万点以上のパーツを自由に使える
  • 部品表の自動作成ができる

時間のかかる図面作成の手間を省力化できるのはもちろん、普段からよく使うパーツをリスト化できるのが魅力です。製造業界でよく利用する標準パーツのほか、特殊な部品まで豊富なラインナップを利用できます。

ちなみに、AutoCAD Mechanical単体での販売は、2018年3月21日に販売終了しています。
現在は「AutoCAD Plus(including Specialized Toolsets)」という製品機能に組み込まれているので、本格導入する際には、AutoCAD Plusを契約してください。

※無料体験版についてはAutoCAD Mechanical単体のインストールも可能です。

AutoCAD Mechanicalの価格情報

AutoCAD Mechanicalは、AutoCAD Plusの機能にまとめられているため、契約時はAutoCAD Plusの価格が適用されます。参考として、価格表を掲載しました。

契約プラン 価格情報
1ヶ月プラン 28,600円/ライセンス
1年プラン 231,000円/ライセンス
3年プラン 693,000円/ライセンス

AutoCADの基本機能はもちろん、製造業を含む多種多様な業界向けのツールセットがまとまっているプランです。

また月当たりの単価に換算すると、1ヶ月プランよりも1年プラン・3年プランのほうがお得になります。「お得に利用したい」「長期利用したい」と考えている方は、なるべく長期プランを契約するのが良いでしょう。

AutoCAD Mechanicalの推奨スペック

AutoCAD Mechanicalの推奨スペックは、AutoCAD Plusの条件に依存します。
参考として、関係するスペック情報を表にまとめました。

Windows MacOS
OS 64bit Windows10以上 Apple macOS Big Sur v11以上
プロセッサ 3Ghz以上 64bit Intel CPU
Apple M シリーズ CPU
メモリ 32GB(最低8GB) 8GB以上(最低4GB)
ディスプレイ 3,840×2,160(最低1,920×1,080) 2,880×1,800(最低1,280×800)
グラフィックカード 8GBのGPU(最低2GB) Mac本体のグラフィックカードで可
空き容量 AutoCAD Plus単体:10GB
AutoCAD Mechanical:12GB
合計24GB
AutoCAD Plus単体:6GB
AutoCAD Mechanical:12GB
合計18GB

2DCAD・3DCADの操作が必要であるため、AutoCAD Mechanicalの利用にはある程度のスペックが求められます。

また、AutoCAD Plus単体の容量のほか、追加でAutoCAD Mechanicalのツールセットをインストールしなければなりません。Windowsは24GB、MacOSは18GBというように、必要な容量が大きいことも含め、本体容量で対応できるのか確認しておきましょう。

そもそもAutoCADがどういったソフトなのか知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
機能や料金プランについて解説しています。

【2024】AutoCADとはどんなソフト?料金や主な機能を解説

AutoCAD Mechanicalの使い方・基本操作

AutoCAD Mechanicalを実際に操作する手順として、ツールセットの使い方・基本操作を2項目に分けて整理しました。

図形コンテンツの挿入

ツールセットの挿入手順

AutoCAD Mechanicalの機能でよく使用するのが、図研コンテンツの挿入です。
70万点以上のパーツが登録されており、簡単操作で図化されたパーツデータを図面内に反映できます。

使い方は簡単で「コンテンツリボン>ライブラリ>コンテンツライブラリ」からツールを起動するだけです。豊富なコンテンツをすぐに探し出せるほか、よく使うパーツをお気に入りに登録できます。

ツールセットによる図面の挿入

例えば、ねじの図面を挿入したいのなら、ねじの項目を探してクリックするだけです。
サイズや長さは画面上で調整できるため、マウス操作だけで図面を挿入できました。

部品表の作成

部品表機能の起動

図面上に配置したパーツをまとめて部品表にしたいのなら、AutoCAD Mechanicalの部品表機能を活用しましょう。部品表は「注釈リボン>部品表>部品表」から起動できます。

また、部品表を図面上に表示する場合には、部品表ウィンドウのツール内にある「パーツ一覧」を起動してください。パーツ一覧が起動すると次の画面に切り替わります。

パーツ一覧による表の設定

挿入する表の内容を設定してOKをクリックすれば、部品表が図化されます。

図面上に挿入した部品表

図面表の更新が必要になった際には、再度部品表のツールを起動して編集が必要です。

また、AutoCAD自体の使い方を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
ツールの使い方をわかりやすくまとめています。

【2024】AutoCADの使い方で覚えておくべきポイントは?初心者向けに解説

AutoCAD Mechanical体験版のインストール方法

AutoCAD Mechanicalは現在、AutoCAD Plusに機能がまとまっています。
ですが、体験版の場合はAutoCAD Mechanical単体でのインストールが可能です。

参考として、体験版のインストール方法を3つのステップで紹介します。

AutoCAD Plusの公式サイトにアクセスする

AutoCAD Plusのアクセス画面
出典:Autodesk公式サイト

まずは、Autodesk公式サイトにアクセスして、AutoCAD Plusの契約ページに移動してください。

このとき、画面上部のAutoCAD Plusの体験版をインストールすると時間がかかります。
一度画面を下側までスクロールし、歯車マークの「Mechanicalツールセット」というボタンをクリックしましょう。

体験版をダウンロードする

体験版のダウンロードページ
出典:Autodesk公式サイト

AutoCAD Mechanicalの説明ページが表示されたら「無償体験版をダウンロード」をクリックしてください。画面が切り替わると次の手順で操作を進めます。

  1. 体験版利用の目的を選択
  2. 体験版一覧の中からAutoCAD Mechanicalを探してクリック
  3. Autodeskアカウントにログイン
  4. 体験版のインストーラーをダウンロード
体験版のインストール画面
引用:AutoCAD Mechanical体験版

AutoCAD Mechanical体験版のインストールは約5分程度で完了します。
ただし、容量不足、低スペックのパソコンを使用しているとエラーが起きる場合もあるので気を付けてください。

ツールセットを起動する

ツールセットの起動
引用:AutoCAD Mechanical体験版

無事、インストーラーの画面に「インストール完了」の文字が表示されたら、デスクトップに表示されているAutoCAD Mechanicalのアイコンをクリックしてください。

上画像と同じ画面が表示されれば、体験版のインストールが完了です。
30日間無料で製品の全機能を使えるため、機能チェックなど、導入確認に役立ててみてください。

AutoCAD Mechanicalで役立つコマンド一覧

AutoCAD Mechanicalは、製造業の業務効率化に役立つツールです。
しかし、効率化の幅が操作者のスピードに依存するのも事実です。
そこで、初心者から活用できる便利なショートカットコマンドを一覧にまとめました。

AutoCAD Mechanicalで使えるコマンド 概要
AMBALLOON 番号のついた引出線バルーンを起動する
AMBALLOON_COLLECT 集合配置した番号つきの引出線バルーンを起動する
AMBALLOON_REORG 引出線バルーンの配置を調整する
AMBOM パーツの部品表機能を起動する
AMPARTLIST パーツ一覧を自動で作成して表示する
AMPARTREF パーツ参照リンクをもつマークを配置する

紹介したコマンドは、図面作成の中で頻繁に利用する項目ばかりです。
機能を探す手間、マウスを操作する手間を減らしたいのなら、ぜひコマンドを覚えておきましょう。

また、使い方や活用法を詳しく知りたい方は、セミナーに参加するのがおすすめです。
効率的な使い方をすぐに学べます。

AutoCAD Mechanicalについてよくある質問

AutoCAD Mechanicalについて、よくある質問をまとめました。

AutoCAD Mechanicalを使うメリットは?
パーツ作成、部品表作成の手間を大幅に削減できます。製造業の業務リソースを奪う図面作成の負担を減らしたい方にとって、大きなメリットのあるツールセットです。
AutoCAD Mechanicalは学生版も使える?
教育機関に所属している人限定で無料利用できる学生版でも使えます。現在AutoCAD Mechanical単体での提供は終了しているため、機能がまとめられたAutoCAD Plusをインストールしてください。

AutoCAD Mechanicalについてまとめ

AutoCAD Mechanicalは、製造業の図面作成の負担を削減してくれる便利なツールセットです。時間のかかる手作業でのパーツ作成を省略し、マウス操作だけで図面を作成できます。

またAutoCAD Mechanicalの機能は、2018年3月21日よりAutoCAD Plusに統合されています。
体験版はAutoCAD Mechanical単体も利用できますが、製品版はAutoCAD Plusを契約しなければなりません。

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