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【2024】RPAとロボットイノベーションの違いとは?連携で更なる業務効率化へ

現代まで業務の効率化・生産性向上を測るために多くのロボットが登場しました。

ロボットの用途は様々であり、パソコン作業を自動化する「RPA」もあれば、製品の組み立てや積み込み作業を行う「ロボットイノベーション」があります。
特にこの2つは近年注目を集めていますが、それぞれにどのような違いがあるのか知らないという方も多いのではないでしょうか?

本記事では、RPAとロボットイノベーションの違いを説明し、それぞれが連携し更なる業務効率化を測れるのか?詳しく解説していきます。

RPAとロボットイノベーションとの違いとは?

RPAとロボットイノベーションの違いとは?

「RPA」と「ロボットイノベーション(産業用ロボット)」について勘違いされる方も多いので、違いについて解説します。

RPAとは、パソコン内で完結するルーチン化された業務を自動化する技術を指します。一方、ロボットイノベーションとは、物理的業務の自動化を行う技術です。

どちらもロボットを活用し業務を行いますが、大きな違いは物理的作業ができるかできないのかです。

RPAは主にキーボードやマウスなどPC操作を代行しますが、産業用ロボットは人間の手や足の動きを代行してくれます。
頭脳が必要な労働はRPA、肉体が必要な労働は産業用ロボットとなります。

多くの方がロボットは力持ちで頭がよく「なんでもできる」といった印象ですがそうではありません。それぞれに役割があり、得意な業務があることを覚えておきましょう。

RPAとロボットイノベーション(産業用ロボット)の違いについては以下表をご覧ください。

対象労働 対象業務
RPA 頭脳労働 ・在庫管理
・勤怠管理など
産業用ロボット 肉体労働 ・製品の組み立て
・荷物のピッキングなど

AIとの違い

RPAや産業用ロボットはAIと同じものと勘違いされがちですが、実際は異なります。

RPAや産業用ロボットは設定されたルールや基準に沿って作業を行いますが、AIは自身の判断によって作業を行います。
AIは機械学習によって作業の中で学習を行い、AIそのものが最善の方法を見つけ主体的に判断を行うようになります。しかし、RPAや産業用ロボットは機械学習を行うことはありませんので、より効率化の良い作業を行うことはありません。

近年では、AIとRPAや産業用ロボットの連携ではなく、AIを搭載したRPAや産業用ロボットの開発が進んでおり大きな注目を集めています。

RPAで自動化できる業務の特徴

RPAで自動化できる業務はルーチン化された業務です。ここでは以下3点を解説します。

  • 定型化された業務
  • パソコン内で完結する業務
  • 定期的に行われる業務

定型化されている業務

定型業務とは、全体の流れや作業手順が決まっている業務を指します。

RPAは定型化された業務を得意としていますが、RPAはAIと違って「自身で考えで最善の方法を探し出す」ということはできません。
あくまでも人間が行なっていた業務のプロセスをRPAに記憶させることで覚えさせた通りにしかできないということです。

また、常に業務の方法が変わる不定型業務はできないということを覚えておきましょう。

パソコン内で完結する業務

RPAはパソコン内にインストールされたソフトウェアであるため、パソコン内で完結する業務に適しています。
基本的にはパソコン内で行わない物理業務などはできませんが、チャットボットと連携し自動返信など他のツールと連携することで業務の範囲を拡大することが可能です。

RPAの連携業務については下記記事をご覧ください。

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定期的に行われる業務

RPAは定期的に行われる業務に適しています。

例えば、売上計上・レポート作成など長時間人間が手作業で行うとミスを起こしやすくなります。RPAはミスを起こす可能性も低く作業スピードも早いため作業効率を大きく改善できます。

業務の効率化について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。

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ロボットイノベーションで自動化できる業務の特徴

ロボットイノベーションによってできる自動化の業務は物理的業務が特徴です。
ここでは以下3点を解説します。

  • 製品の組み立て
  • 荷物のピッキング
  • 工場内での単純作業

製品の組み立て

製品の組み立てでは、

  • 自動車
  • 電気・電子機器
  • 半導体

など様々な製品の組み立て業務が近年自動化されています。
パソコン内で完結する業務と違い、製品の組み立ては大きな機械を扱うこともありますので危険を伴う作業も多くあります。

こうした作業をロボットによって自動化することで事故のリスクやヒューマンエラーを防ぐことができます。

荷物のピッキング

新型コロナウイルスの影響もあり外出をしない、ネットでの買い物の需要が大きく高まりましたが、需要が高まるということは業務負担も増え、人手不足も懸念しなければいけません。

巣ごもり生活消費の拡大など生活様式が変化している中でこれからもネットでの買い物需要は高くなっていくとされていますが、荷物のピッキングは単純作業であるためヒューマンエラーも起こりやすい業務です。

こうした人手不足、業務負担の軽減、ヒューマンエラーをロボットによる自動化でミスを軽減し働き手の改善も期待できます。

工場内での単純作業

工場内での単純作業はミスを起こしやすいうえに、注意力が散漫になり事故の原因になることもあります。
例えば、ベルトコンベアで流れてくる商品の点検やダンボールに積み込む作業は同じ姿勢も続くので、工場は季節によって大幅に体力を消耗されることもあり、従業員への負担が大きい業務です。

しかし、ロボットによる自動化が積極的に行われており従業員の負担を軽減でき、ミスも大幅に改善することができます。

RPAとロボットイノベーションの連携は可能?

RPAとロボットイノベーションの連携は可能?

RPAと産業用ロボットはパソコン内とパソコン外での自動化で対になる業務対象ではありますが、RPAとロボットイノベーションによる連携は可能です。

RPAと産業用ロボットが連携した際に得られる効果は様々で、

  • 人材不足の解消
  • コスト削減
  • 価格競争力の増加
  • モチベーションの向上
  • 作業時間の時短・品質向上による顧客満足度の向上

などが挙げられます。

例えば、顧客から商品の注文や確認が入ったとします。
RPAで在庫管理を常に行い、顧客からの在庫状況の確認や配送先の情報管理はRPAででき、ロボットに商品の位置を記憶させておけば在庫を取りに行き荷物をまとめるなど一連の流れを行うことができます。

他にも化学製品の検査もロボットで行うことができますが、検査結果の記録はRPAに送信することで自動的に分析・集計を行うことができます。
化学製品は人体に影響があるものもあり、危険を伴いますが検査・製造・情報管理など全てをロボットで行うことができれば作業者に対する様々なリスクが減少します。

多くの業務に対して、人間が行うことは一連の作業の最終チェックだけで完了するので大きく業務効率化・生産性向上を測ることが可能になります。

RPAとロボットイノベーションで連携できる業種

RPAとロボットイノベーションで連携できる業種

ここからは実際にRPAとロボットイノベーションで連携できる業務を具体例を交えながら解説していきます。
紹介する業種は以下3点です。

  • 製造業
  • 物流業
  • 医療・介護業

製造業

製造業はロボットによる生産・管理など様々な業務で自動化が進められている業界の1つです。

例えば、自動車・自動車部品の製造現場では溶接や塗装は産業用ロボットの導入が進んでいます。また、最終的に作られた自動車や自動車部品はロボットビジョンシステムを導入することで画像識別なども可能になります。

ここでRPAと連携させることで、製造された商品の品質や在庫管理など全てまとめて管理することができます。
もちろん人間の介入が不要になるわけではありませんが、製造業はロボットを導入した生産性向上が進められていますのでRPAとの連携は注目を集めるでしょう。

物流業

インターネット通販が主流になった現代では、物流業界の迅速な効率化が求められる業界となっています。

しかし、24時間ネットで注文が入る物流業界では人手不足もあり作業者の負担は増加しています。その解決策として産業用ロボットの導入が進んでいます。
これまで人が行なっていた、荷物のピッキング・梱包・配送などロボットが担当することで作業者の負担を減らすことができます。そしてRPAとの組み合わせで更なる効率化ができます。

例えば、商品は扱う数が多ければ多いほど在庫管理が負担になりますが、RPAで常に管理しておくことで昼夜問わず注文が来ても、産業用ロボットと連携すれば商品の配送まで一連のプロセスを人間が介入する必要はなくなります。
また、在庫管理はどの場所にどの商品があるのかもRPAで管理することができますので、人間が在庫の位置や数を把握しておく必要はありません。

医療業

医療業は人の入れ替わりが激しい業界であり、お客様の管理は膨大な数となっています。常に人手不足が課題となっているため、産業用ロボットで介護支援を行うことも積極的に行われています。

実際に活用する例としては、産業用ロボットには医薬品の製造を行うことができ人間が行うより、正確に薬などを製造することが可能になります。そして製造された医薬品をRPAで常に管理することで医薬品の在庫不足などを防ぐことができます。

また、患者1人1人の薬の管理もRPAで全て管理が可能であり、薬の在庫が少なくなれば産業用ロボットに情報を飛ばし製造することが可能です。

医療現場は人の命を管理する現場であり、一刻を争う事態も少なくありません。常に最善の治療でできるようにロボットの導入は積極的に行うべきでしょう。

RPA×ロボットイノベーションで更なる業務効率化へ

RPA×ロボットイノベーションで更なる業務効率化へ

RPAやロボットイノベーションは上記で紹介した業界以外でも積極的に導入が進んでいます。少子高齢化や人材不足が深刻な課題となっているいま、更なる導入による業務効率化・生産性向上が進むと考えられています。

そしてRPAとロボットイノベーションの連携やその他ツールとの連携も注目を集めています。
これからの時代において、RPAや産業用ロボットの導入は競合他社との競争に負けないためにも必須になってくるでしょう。

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