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【2024】RPAの活用事例集!職種・業界・連携ツール別に紹介

働き方改革の推進にともない多くの企業がRPAを導入し、社内の働き方を改善しています。
しかし、実際にはRPAを導入しても、効果的な使用ができず業務の効率化が上手くいっていない企業も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、実際にRPAの活用事例を職種・業界・連携ツール別に解説していきます。
他社の成功事例を見てスムーズにRPAの活用ができる記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

RPAの業務削減時間の効果

会議

RPAとは、ロボティックサクセスオートメーションの略であり、今まで手作業で行っていたパソコンで完結する定型作業を自動化するツールです。

RPAには、業務の品質向上やコストの削減、働き方の改善など様々なメリットがあります。
中でも業務削減時間の効果は大きいと言えます。

下記表はRPA導入でどれだけ効果を得られたのか?の項目です。

【効果項目】

効果項目 概要
業務工数の削減 人間が行なっていた業務をRPAの導入でどれだけ工数が削減できたか
人件費の削減 RPAの導入によりどのくらい人件費の削減ができたか
売上の拡大効果 RPA導入で生産性が向上し、導入前に比べてどれだけ売上が拡大したか
残業時間の減少 業務工数が削減されたことでどれだけ残業時間が短縮できたか
ミス件数の減少 RPA導入でどれだけミスを削減できたのか
リードタイム短縮 RPAに置き換えることで処理スピードの向上などどのくらいリードタイムが短縮されたのか

RPAは24時間365日稼働することができるため、本来残業で行っていた業務の削減ができます。
また、業務スピードにおいても人の手で行うより遥かに早いため、作業効率の大幅アップと人手不足の解消もできます。

RPA導入で業務効率化がどれだけできるのか?気になる方はぜひ下記記事も合わせてお読みください。

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パソコン

[職種別]RPA活用事例

RPAは2016年ごろ話題になり、これまで多くの業界・業種でRPAの導入が進んでいます。
ここからは、実際にRPAの活用事例を以下5つの職種別に紹介していきます。

  • 事務(総務・経理・人事)
  • 購買
  • 設計・製造
  • 営業
  • コールセンター

事務(総務・経理・人事)

RPAは事務作業で行う社員の勤怠管理や人事考課表の作成などに適していると言えます。
近年では「働き方改革」によって過重労働や有給の取得率の減少についてかなり厳しく取り締まっています。

こうした管理は1人1人チェックしなければならないうえに、社員が多くなればなるほど負担は大きくなります。

しかし、RPAでは規定以上の労働をしている人をすぐに探すことができ、対処が可能です。
さらに有給の取得率や内容確認や有給承認などもすぐに対応可能です。

購買

小売業では購買の業務が大量に発生し、扱う商材や取引先が多くなればなるほど業務が煩雑化しミスが起きやすいです。

また、人手不足によっては残業時間が発生するケースもあります。

しかし、RPAであれば取引先から送られてくる書類もデータ化して管理することができ、在庫の管理や購買で発生する請求書作成などの業務も全てRPAで自動化できます。

設計・構造

RPAは「複雑かつ高度な判断」が難しいとされており、設計・構造がその代表例になります。
しかし、現在は「設計・構造」の業務でもRPAを活用することができるとされています。

例えば、取引先から提供された紙ベースの設計図面を電子化します。
RPAを使用すれば電子化した図面の確認作業やデータベース化を自動化することが可能です。

紙ベースの設計図面で進めていたワークフローの効率を期待できます。

営業

営業では大量の請求書や提案書、顧客の管理を行わなければなりません。
また、取引先とのメールも都度確認を行い、返信を早急に対処するなどかなり工数がかかります。

RPAで自動化すれば、請求書の作成や顧客管理はもちろん、SFAと連携すれば商談内容の重要な部分だけを会話から抜き取り資料化することもできます。

事務作業をRPAで自動化することで本来の営業活動に専念することができます。

コールセンター

コールセンターでは日々多くの顧客から電話がかかり、顧客との対応中にPC作業を行う必要があります。
場合によっては複数のアプリケーションから情報を参照する必要があり、対応後は数多くの情報先へ記録する必要があります。

RPAの導入で、必要な情報だけを瞬時に出すことができるうえに、情報入力も素早く行うことができるようになります。

[業界別]RPA活用事例

パソコン

次に業界別でRPAの活用事例について以下5つ解説します。

  • 製造
  • 物流
  • 医療・介護
  • 不動産
  • 自治体

製造

製造業では「測定結果の記載」や「EDI処理」など手間がかかる業務が発生します。
測定結果の記載では製品の精度検査結果を記録するために、測定用紙に検査結果を参照しながら手動でシステムに入力するなど多くの手間がかかっていました。

また、EDI処理では各取引先の専用システムにログインし必要なファイルのアップロードを行うため、取引先が多くなるほど手間がかかり、ヒューマンエラーを起こしやすい業務でした。

しかし、RPAで自動化すれば測定用紙に記入している検査結果を読み取れば自動で記載できることができます。
EDI処理では取引先ごとに入力エリアやボタンの位置を記憶させておけば、ファイルのアップロードなど自動化できます。

物流

物流は主に顧客ごとの配送先や在庫の登録・管理の業務が発生します。
顧客や在庫の数が多くなればなるほど手間がかかる仕事でした。

こうした問題をRPAでは、発注した顧客情報を自動で出力し発送業務までのプロセスを短縮することができます。
また、在庫管理も常に行なってくれるので常に在庫の状況を1つずつ管理することも不要になります。

医療・介護

医療や介護業界では人手不足や長時間労働が特に問題となっている業界です。
また、患者1人1人の管理や医薬品などを扱うためミスが許されない作業も多くあり、人の入れ替わりも激しいため書類対応の手間も他の業界より多いとされています。

こうした一連の作業をRPAとAI-OCRと連携することで、情報入力や管理を大幅に減らすことができます。
1つのミスが最悪な事態になる可能性も高い業界ですので、特に導入を推奨されています。

不動産

不動産は、物件情報の登録や情報収集・顧客の問い合わせ対応を自動化することができます。
今までは常に物件の情報を確認し、情報をネットに記載しなければいけませんでした。

かなりの工数がかかるだけでなく、他の業務に専念することもできないことが問題でした。

しかし、RPAでは物件の最新情報も素早く取得することができ、常に最新の物件情報を掲載することができます。

自治体

自治体では住民の情報を管理や特定の条件に合う住民に通知や案内を行なう作業が発生します。
特に台風による川の氾濫や積雪など自然災害の情報は命にも関わるため、素早く情報を通知しなければなりません。

RPAで常に最新のネット情報を管理させることでこうした自然災害なども、注意報や警報が出た時点で呼びかけることができ、余裕を持った対処が可能となります。

[連携ツール別]RPA活用事例

AI

RPAは単体ではなく、他のツールと組み合わせて使用することで更に効果を発揮します。
ここでは3つの連携ツールとの活用事例を紹介します。

  • ERP
  • AI-OCR
  • チャットボット

ERP

ERPとは、統合基幹業務システムといい会計・生産・販売など基幹業務を統合管理するITシステムです。
ERPで行なう業務は基本的に定型作業であり、RPAに1度記憶できれば自動化が可能になります。

例えば、今までERPで受発注などの処理をRPAで定期的に確認することもできます。
また、ERP上で一時保留や要確認と処理が停止している案件も抽出することがRPAとの連携で可能になります。

AI-OCR

AI-OCRとは手書きで入力された文書を、AIで読み取りしてデータ化できる技術です。

例えば、先ほど紹介した「設計・構造」業務では手書きで入力された図面をAI-OCRで電子化し、RPAに反映させればその後の修正や確認などの作業はRPAですることができます。

AI-OCRのみを使用するよりも作業の時間を大幅に削減できるのが大きなメリットと言えます。

チャットボット

チャットボットとは、ユーザーや顧客からの質問に対してチャット形式でリアルタイムに自動返信できるシステムです。

RPAと連携させることで、ユーザーや顧客が購入したい商品の在庫状況の確認をしたい場合に「在庫確認」と入力することで、商品の在庫状況をRPAが取り出して表示させることができます。

チャットボットは基本的にチャットのみの対応ですが、RPAと組み合わせることができればかなり効果的に使用することができます。

企業におけるRPA活用の成功事例

会議

実際に企業ではどのようにRPAを活用しているのでしょうか?
以下の2社について解説していきます。

  • 株式会社オープンハウスグループ
  • 株式会社中外製薬

株式会社オープンハウスグループ

株式会社オープングループでは、物件資料の自動作成や物件情報の取得をRPAで行なっています。
また「宅地の自動区割りシステム」もRPAで行なっています。

遺伝的アルゴリズムを2次元の図形分割問題に適用することで複雑な建築ルールを遵守しながら最適な区割りプランを提案するシステムを開発しました。

これにより、区割りを実施する際の制約条件となるパラメータを入力するとプラン候補を表示し、このアウトプットをCADファイルとしてダウンロード、人が確認する作業工数を8割程度削減することが可能です。

参照:RP TIMS

株式会社アイズコーポレーション

株式会社アイズコーポレーションではインテリア商品のEC事業を手掛けています。

RPA導入前は、商品を掲載しているモールに対して出荷報告を行なう必要があるが、当日中の連絡が必須となり大きな負担となっていました。
出荷報告が終わるとモール内での評価が下がり、機会損失にもつながります。

こうした工数を削減するためにRPAを導入、ヒューマンエラーがなくなり従業員の休みも取りやすくなったとされています。

参照:キーマンズネット

RPA事例のまとめ

勉強

RPA導入時には、他社競合の成功・失敗事例を分析し成功事例は積極的に取り入れ、失敗事例は同じミスを起こさないようにしなければいけません。
また、常にRPAに関する最新の情報を取り入れ日々セミナーなどを受けることをおすすめします。

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