近年、需要が高まっているCADオペレーターですが「CADオペレーターの仕事に就きたい」「転職したい」と考えている方もいるのではないでしょうか?
CADオペレーターは業界未経験でも就職・転職が可能な職種ですが、仕事内容・やりがいなど理解を深めたうえで目指しても遅くはありません。
本記事では、CADオペレーターの仕事内容に加え、やりがい・大変な点・向いている人など詳しく解説していきます。また、記事の最後にはCADに関する知識を身につけるための「セミナー」も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
CADオペレーターとは?
CADオペレーターとは、CADと呼ばれる図面作成ツールを操作し図面の作成・調整・修正などを行う仕事です。
ものづくりの現場で幅広く需要がある職種ですが、その多くは製造業界・建設業業界・土木業界に従事しています。また、図面の作成を行うCADオペレーターはごく一部で、基本的にはデザイナー・設計士が作成した図面を修正・管理など担う方がほとんどです。
CADを操作できる一定のスキルや携わる業界の知識があれば、未経験でも十分に就職・転職が可能な職種でしょう。CADオペレーターの基本情報については以下の表を参照ください。
就業者数 | 232,980人 |
賃金(年収) | 461.8万円 |
労働時間 | 163時間 |
平均年齢 | 40.6歳 |
出典:令和2年国勢調査の結果、令和4年賃金構造基本統計調査
また、CADオペレータに関する知識を深めたい、もっと知りたいという方は下記記事もあわせてご覧ください。
CADオペレーターの仕事内容
CADオペレーターの仕事内容は主に下記3点が挙げられます。
- 設計図の作成
- 図面の修正・調整
- 設計士・デザイナーとの連携
設計図の作成
設計図の作成は先述した通り、ごく一部の方が担う仕事です。0から図面を作成するということはほとんどなく作成された図を断面図や展開図などに起こしていきます。ですが、全く設計図の作成を行わないわけではありません。
例えば、CADオペレーターとしての実務経験が長い人やCADオペレーターからキャリアアップを行い設計士なども担う人は設計図の作成を行います。「今後自身でも設計図の作成を行いたい」「設計士などキャリアップしたい」という方は、図面を作成する知識を身につけておきましょう。
図面の修正・調整
CADオペレーターの業務の中で最も多いのが、図面の修正・調整です。
設計士やデザイナーが作成した図面に対して対応しますが、時には製品の開発工程でも修正・調整の対応が求められるため、素早い対応力が求められます。
また、単に修正・調整を行うだけでなく、自身の発想からより良い図面を作成する柔軟な発想力も求められるでしょう。
設計士・デザイナーとの連携
設計士とデザイナーとの連携もCADオペレーターの仕事の1つです。
作成された図面に対して、どのように修正・調整を行うか聞き取るヒアリング能力やコミュニケーション能力は必須でしょう。時には改善の提案や修正の指示などを担うCADオペレーターも存在します。
連携がうまくいかないと、製品の開発で不備が生じる、クオリティーの低下などを招く恐れもあるため重要な業務と言えるでしょう。
CADオペレーターのやりがいとは?
CADオペレーターを目指す方にとってやりがいとは非常に重要なポイントでしょう。ここでは以下3点を紹介します。
- カタチとして残る
- 需要が高い
- チームで連携してモノを作る
カタチとして残る
自身が作成・修正・調整した設計図をもとに作られた製品がカタチとして残るのはやりがいの1つと言えます。
例えば、建設業界において自身が携わった建物やオブジェなどが街にあると、大きな自信へとつながります。また、CADオペレーターとしての実績として、紹介できるのもメリットです。
世の役に立つ仕事をしたいという方が多くいますが、成果がカタチとして残るため実感を得られやすいでしょう。
需要が高い
CADオペレーターは今後も需要が上がり、すぐに失われる仕事ではないでしょう。そのため、手に職をつけたいという方にもおすすめの職種です。
近年はAIによって代替されるのでは?という声もありますが、立体的な図面を作成する「3DCAD」に関してはすぐに代替することは難しいと言えます。また、製造業や建築業界以外にも、自動車・服飾・インテリア・家具など活躍できる場も広く、需要は高いでしょう。
チームで連携してモノを作る
設計士やデザイナーなどチームで連携してモノを作るのもやりがいの1つと言えます。
作成する製品にもよりますが、チームで連携してモノを作るのは長期間の作業になることもあるでしょう。時には業務が上手くいかず挫折することもありますが1人ではなく、チームで協力するため完成した際の達成感も大きいでしょう。
CADオペレーターの大変な点とは?
やりがいについて紹介しましたが、良い点だけではありません。ここではCADオペレーターの大変な点について3点解説します。
- 常に知識のインプットが必要
- 長時間のデスクワーク
- 繁忙期は残業が増えることも
常に知識のインプットが必要
CADオペレーターは常に知識のインプットが必要な仕事です。目まぐるしく市場が変化する中で、顧客のニーズは多様化ししているため新しい技術や発想を取り入れ、ニーズに対応する必要があります。
また、CADソフトも様々な企業が使いやすく業務の効率化を測った機能が搭載されているCADソフトの開発を進めています。常に新しい知識をインプットし対応できる能力がなければ、いずれは取り残される可能性もあるでしょう。
長時間のデスクワーク
CAD操作はパソコンで行うため、長時間のデスクワークになり精神的に辛いと感じることもあるでしょう。体力的にもキツさを感じ、年齢を重ねるごとに首や肩、腰に異状を感じることもあるかもしれません。
また、最近ではリモートワークを導入する企業も増えるため設計士やデザイナーなどとのやりとり以外は、原則1人でパソコンを操作することになります。孤独な作業にもなるため、長時間のデスクワークは大変な点と言えるでしょう。
繁忙期は残業が増えることも
CADオペレーターが修正・調整する図面は納期が設定されており、納期間近は繁忙期として残業が増えることもあります。万が一納期が遅れると、後の工程にも支障をきたすため、納期は厳守になります。
また、修正対応が必要な際も迅速に対応する必要があるため急な残業になる可能性もあるでしょう。納期のストレスや残業増加による負担は大変な点と言えるでしょう。
CADオペレーターに向いている人とは?
最後にCADオペレーターに向いている人の特徴を下記3点から解説します。
- パソコン作業が苦ではない人
- ものづくりが好きな人
- 緻密な作業ができる人
パソコン作業が苦ではない人
先述した通り、CADオペレーターは長時間のデスクワークになります。そのため、パソコン作業が苦ではなくデスクワークを辛いと感じない人は向いているでしょう。
近年は、テレワークを導入する企業も増えているため、自宅から外出できないこともあります。自身で生活リズムを変えて対応していかなければなりません。
ものづくりが好きな人
「新しいモノを生み出したい」「カタチに残るモノを作りたい」という方はCADオペレーターに適正があるでしょう。
実際に製品を作るわけではありませんが、設計図をもとに製品が作られるため、いわば土台のような役割です。ものづくりが好きなのであれば向上心を持って仕事に取り組むこともでき、CADオペレーターとして大きく成長できるでしょう。
緻密な作業ができる人
CADオペレーターは図面における少しのズレや誤差も許されない仕事です。よって、高い集中力や正確性が求められる緻密な作業が得意な人は向いているでしょう。
数ミリでもズレが生じると製品の開発工程が不具合が生じ、不良品となってしまうこともあります。もし、CADオペレーターを目指す方で「大雑把である」「細かい作業が苦手」な方はCADオペレーターになっても、ストレスを感じることが多いでしょう。
CADオペレーターに関するよくある質問
ここでは、CADオペレーターに関する質問をまとめています。
・参考書
・Webサイト
・Youtubeなどの動画サイト
が挙げられます。ただし、独学はモチベーションを保つのが難しく理解を深めるのも時間がかかります。そのため、金銭的に余裕があればセミナーの受講がおすすめです。
将来性がないと言われる大きな要因として、AIの発展による代替の可能性です。もちろん、AIは発展すれば一部の仕事がなくなることはあるかもしれませんが、全てをAIに代替するのは今の段階では難しいでしょう。
CADオペレーターになるならセミナーの受講がおすすめ
本記事ではCADオペレーターの仕事内容や向いている人の特徴について解説しました。
CADオペレーターを目指す方はまず仕事の理解を深めたうえで自身に向いているのかなど考えてみてください。また、CADオペレーターになりたいが「独学では不安」「専門知識を身につけたい」という方はセミナーの受講がおすすめです。ぜひ、下記セミナーの受講を検討してみてはいかがでしょうか。