AutoCADのスキル習得を目指す皆様に向けて、各種スクールの情報をお届けいたします。この記事では、AutoCADのスクールとは何か、各社の特徴や選び方、受講時のポイントなどを詳しく解説してまいります。ぜひ、スクール選びの参考にしてください。
AutoCADのスクールとは?
AutoCADは、建築、製造、デザインなど多岐にわたる分野で使用されるCADソフトウェアです。その操作スキルを習得するためのスクールは、多様なカリキュラムや受講形式を提供しています。初心者から上級者まで、自身のレベルや目的に合わせて最適な学習環境を選ぶことが可能です。
各社AutoCADスクールを徹底比較
スクール名 | 受講形式 | 主な特徴 |
---|---|---|
AutoCAD基礎セミナー講習 | 選べる | 短期集中講座、実務向け内容、教材PDF付き |
ヒューマンアカデミー CAD講座 | 通学・オンライン・ブレンド | 資格取得・就職支援に強い、オートデスク認定校 |
アビバ(AVIVA) CADコース | 通学・オンライン | 全国対応、初心者〜実務者まで対応、サポートが充実 |
e-Groove AutoCAD習得講座 | オンライン | 自分のペースで学べる、実務直結の内容 |
KENスクール AutoCAD建築初級 | 通学 | 3か月の短期集中、実務レベルの建築CADを学べる |
以下に、主要なAutoCADスクールの特徴をまとめました。各スクールの公式サイトを参照し、正確な情報をお伝えいたします。
1. AutoCAD基礎セミナー講習(Proskilll)
Proskilllが提供する「AutoCAD基礎セミナー講習」は、未経験者からプロを目指す方までを対象とした2日間の集中講習です。会場受講、ライブウェビナー、eラーニングの3つの受講形式があり、全国どこからでも参加可能です。講座内容は、AutoCADの画面操作や初期設定、オブジェクトの作成・編集、作図補助機能の使い方、図面への注釈、レイアウトの使い方など、多岐にわたります。受講後はオリジナル教材PDFが提供され、復習や実践に役立てることができます。
2. ヒューマンアカデミー CAD講座
ヒューマンアカデミーの「CAD講座」は、未経験者からでも高い就職内定率や資格合格実績を誇る講座です。通学・オンライン・ブレンド学習(オンラインと通学の組み合わせ)の柔軟なスタイルにより、ライフスタイルに合わせた学びが可能です。プロ講師による個別指導や質問対応、最新テキストの提供、就職サポートを通じて、受講生が確実にスキルを身につけられる環境が整っています。また、オートデスク社認定校として、業界標準のソフト操作も習得可能です。
3. アビバ(AVIVA) CADコース
アビバのCAD講座は、通学と通信を選べる柔軟な受講スタイルが特徴です。全国100校以上の教室やオンライン対応で学びやすさを提供しています。CAD初心者から実務志向の方まで幅広く対応し、機械CAD、3D CAD、建築CADの3つのコースを通じて主要CADソフトのスキルを習得可能です。講師陣による質の高い指導や質問対応、進捗サポートが充実しており、割引特典や資格取得支援も利用できます。初心者でも安心して効率的に実務で活かせるスキルを磨ける講座です。
4. e-Groove AutoCAD習得講座
e-Grooveの「AutoCAD習得講座」は、初心者から経験者まで、効率的な学習を実現するためのオンライン講座です。受講者のレビューでは、「分かりやすい講座内容で満足です。AUTO CAD LTは操作出来るようになりました。」といった声が寄せられています。自分のペースで学習を進められるため、忙しい社会人や学生にも適しています。
5. KENスクール AutoCAD建築初級
KENスクールの「AutoCAD建築初級」コースは、開校34年の実績を誇るスクールが提供する、受講期間3か月の短期集中型講座です。実務レベルのスキルを短期間で習得したい方に適しています。
AutoCADスクールの選び方
AutoCADスクールを選ぶ際には、単に料金や通いやすさだけでなく、自分の目標や学習スタイルに合った講座を見極めることが非常に重要です。ここでは、選び方のポイントを、箇条書きではなく一つひとつ丁寧に解説していきます。
自分の「学習目的」と「スキルレベル」を明確にする
最初に考えるべきは、自分がなぜAutoCADを学びたいのか、そして今どれくらいのスキルがあるのかという点です。たとえば、まったくの初心者で基礎からしっかり学びたいのか、あるいは仕事で使っているが効率を高めたいと感じているのか。学習目的が異なれば、選ぶべき講座のレベルや内容も変わってきます。
初心者の場合は、「基本操作」や「図面の作成方法」を一から丁寧に教えてくれる講座が向いています。一方、経験者であれば、「レイヤー管理」「外部参照」や「3Dモデリング」など応用的な内容を取り扱うスクールを選ぶと、実務力を一段と高めることができます。
通学かオンラインか、自分に合った受講形式を選ぶ
学び方の形式も大きなポイントです。AutoCADスクールには大きく分けて、教室に通う「通学型」、自宅や職場などで学べる「オンライン型」、そして両方を組み合わせた「ブレンド型」があります。
通学型は、講師に直接質問できたり、その場でフィードバックを受けられることが魅力です。一方で、時間や場所の制限があるため、忙しい社会人や地方在住の方には負担が大きくなる可能性もあります。
オンライン型は、場所を選ばず受講できるため、仕事や家庭の事情に合わせて学びたい方に向いています。特に、録画動画を提供しているスクールであれば、自分のペースで何度も繰り返し学べる点が大きな利点です。ただし、わからないところをすぐに質問しにくいという弱点もあるため、サポート体制の有無は要チェックです。
講師の質やサポート体制はスクールの実力を映す鏡
講師がどのような経歴を持ち、どのような教え方をしているかも、スクール選びにおいて軽視できません。現場経験のある講師や、教育実績が豊富な講師は、単に操作方法を教えるだけでなく、現場で使えるノウハウや効率化のコツも伝えてくれるため、実践的なスキルが身につきやすくなります。
また、受講後のフォロー体制も確認しておきたいポイントです。質問への対応時間や手段(チャット、メール、Zoomなど)、復習用の教材提供、就職・転職のサポートなどが充実しているスクールは、継続的な学習にも安心感があります。
授業内容とカリキュラムの中身を細かく確認する
同じ「AutoCAD講座」と名前がついていても、スクールによってその内容には大きな違いがあります。講座ごとのシラバス(カリキュラム)を比較し、自分の学びたい内容が含まれているかどうかを確認することが大切です。
たとえば、初心者向けの講座であれば、AutoCADの起動方法や基本的な作図、オブジェクトの編集といった項目が丁寧に解説されているか。また、応用レベルでは、外部参照、図面の整理、印刷設定、テンプレート作成などの実務的な内容が含まれているかを見ておきましょう。
最近では、パース図や3Dモデリング、BIMとの連携に触れる講座も登場しており、将来の業務に合わせた学び方が選べるようになっています。
自分の予算と時間に合った講座かどうかも重要
最後に、費用や時間の面で無理がないかどうかも重要です。長期的に学ぶスクールもあれば、1日〜2日間で集中して学べる短期講座もあり、費用も1万円程度から10万円を超えるものまでさまざまです。
講座の受講料だけでなく、テキスト代や検定料、修了証の発行などに追加費用がかかるケースもあるため、事前に総額を把握しておくことがトラブル防止につながります。
また、仕事や学校との両立が難しい方は、夜間や土日に受講できるスクールや、自分の都合に合わせて受講できるオンデマンド講座を選ぶと、無理なく続けることができるでしょう。
