Jw_cadを利用して図面を書きたいけれど、使い方がわからずにお困りの方もいるでしょう。
また、基本操作がわからないという初心者の方もいるはずです。
そこでこの記事では、初心者向けにJw_cadの使い方をわかりやすくまとめました。
画面構成や寸法の書き方も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
Jw_cadとは
Jw_cadとは、WindowsのOSに対応している無料の2DCADソフトです。
オープンソースとして誰でも自由にダウンロードできる一方で、豊富な作図機能が搭載されているため、建築・土木・機械の設計業務などで実際に利用されているケースも少なくありません。
またJw_cadは、使い方が非常にシンプルである点が魅力です。
一度使い方を覚えてしまえば、初心者からすぐに使いこなせます。
以下に参考スペックを掲載しているので、実際にインストールしてみてください。
OS | Windows10・11 |
CPU | Intel Core i5 2Hz以上 |
メモリ | 8GB |
グラフィック | CPU内臓のインテルHD グラフィックス |
上記のスペックはあくまで目安です。
将来的に有料のCADソフトを導入する予定がある方は、ゲーミングパソコンのようなハイスペックなパソコンを購入しておくとよいでしょう。
またこれからJw_cadを導入する予定の方は、以下の記事をチェックしてみてください。
Jw_cadの画面構成
まず使い方を説明する前に覚えておきたいのが、Jw_cadの画面構成です。
上画像はJw_cadで利用するメイン画面であり、上下左右に表示されているコマンドなどを活用しながら作図をしていきます。参考として、以下に各項目の用途をまとめました。
メニューバー | 図面の新規作成や印刷、設定などの機能がまとまった項目 |
コントロールバー | ツールバーの詳細情報を設定する項目 |
左ツールバー | 主に作図関連の機能がまとまった項目 |
右ツールバー | 寸法計測や設定がまとまった項目 |
画面設定バー | 縮尺や用紙サイズを設定する項目 |
本記事で説明するJw_cadの使い方はもちろん、参考書などでも頻繁にキーワードが登場します。
どの項目を説明しているのか理解するためにも、まずは使い方を覚える前に名称と位置を頭に入れておきましょう。
Jw_cadの基本操作における使い方
まずはJw_cadの基本操作における使い方を紹介します。
コマンド・マウス操作・キーボード操作を把握し、スムーズにJw_cadを操作できるようになりましょう。
コマンドの使い方
Jw_cadの上下左右に配置されているボタンのことをコマンドと言います。
コマンドを起動すると、ある特定の機能が起動され、実際に図面の作成が可能となります。
例えば、上画像と同じように「左ツールバー>文字」のコマンドをクリックしてみてください。
すると、コントロールバーの項目が自動で切り替わりました。
このように、コマンドを利用する際には次の手順で作図を実施します。
- コマンドをクリックする
- コントロールバーを設定する
- ワークスペースに挿入する
ほとんどの機能が同じ流れで操作をするため、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
マウス操作の使い方
Jw_cadを操作する際には、よくマウスを利用します。
参考として以下に、マウスのボタンと機能を整理しました。
左クリック | コマンドやワークスペースのオブジェクトを選択する |
右クリック | 近くの読み取り点を自動で選択する |
左ドラッグ | クロックメニューを選択する |
右ドラッグ | クロックメニューを実行する |
左・右の同時クリック | ワークスペースのクリックした位置に移動する |
左・右の同時ドラッグ | ワークスペースを拡大・縮小する |
マウスホイール | 同上 |
Shift+左ドラッグ | ワークスペースを平行移動する |
なお、上表のなかで説明しているクロックメニューとは、よく使うコマンドなどをまとめている特殊ウィンドウのことです。ワークスペース上でよく使うコマンドを表示し、選択できます。
キーボード操作の使い方
Jw_cadでは、コマンドを起動する操作を効率化する方法として、キーボードを活用したショートカット機能が用意されています。
例えば、初期設定の状態だと「A」をクリックすることで、瞬時に「文字」コマンドの起動が可能です。詳しいショートカットの項目をチェックしたい方は「メニューバー>設定>基本設定>KEY」から確認できます。
自身でショートカットをカスタマイズすることも可能なので、ぜひショートカットの使い方を設定してみてください。
Jw_cadの作図の使い方
今回は、Jw_cadの基本的な作図の使い方を覚えていただくために、上画像と同じ図形を作成してもらいます。ここで説明する機能の使い方は「四角」「円」「ハッチング」の3つになります。
まず「左ツールバー>四角」をクリックしてください。
コントロールバーの矩形にチェック、寸法に「500,500」と入力したら、ワークスペース上の任意の位置を左クリックしましょう。これで次のような四角形が反映されました。
続いて「左ツールバー>円」をクリックしてください。
コントロールバーの半径に「500」と入力したら、四角形の右下の角あたりで右クリックしましょう。これで四角形の端部に合わせて円形を挿入できました。
最後に「左ツールバー>ハッチング」をクリックしてください。
ここでは、コントロールバーの模様にチェックを入れ、縦・横のピッチをそれぞれ「0.2」とします。
ハッチングしたい部分を囲むようにクリックすれば、参考の図面と同じものが完成します。
Jw_cadの寸法挿入の使い方
前項で作成したJw_cadの図面をもとに、次は寸法挿入の使い方を解説します。
まず挿入した四角形が本当に「500,500」で作成されたのかをチェックするため、上画像と同じ四角形の左側に垂直の寸法を挿入します。「左ツールバー>寸法」を起動し、コントロールバーで「傾き90度」を設定します。
設定を終えたらワークスペース上で、引出線を伸ばす基準点をクリックし、寸法を表示したい始点・終点を右クリックで選択してください。これで寸法が500と表示されます。
次に、上画像と同じように、円の半径寸法を挿入する使い方を紹介します。
今回は作図で半径500と設定していたため、寸法も500と表示されるはずです。
まずは「左ツールバー>寸法」を起動し、コントロールバーの半径をクリックします。
あとはワークスペースに表示されている円のオブジェクトをクリックすれば、自動でR500と表示された寸法が表示されました。
また、Jw_cadでは図形の面積を図るといった使い方も可能です。
参考として「500,500」という寸法で挿入した四角形が、0.250㎡(0.50m×0.50m)と表示されるのか確認をしてみましょう。
まずは「右ツールバー>測定」を起動し、コントロールバーで面積測定をクリックしてください。
あとは図りたい図形の端部を右クリックで選択していけば、画面の下側に0.250㎡と表示されます。
Jw_cadの印刷・出力の使い方
Jw_cadの実践的な使い方として、最後に印刷やデータ出力をする方法を紹介します。
まず印刷をしたい場合には「メニューバー>ファイル>印刷」をクリックしてください。
Jw_cadの印刷画面が表示されるため、紙として出力したい場合にはプリンターのID、PDFで出力したい場合にはPDFの項目を選んでOKをクリックするだけで印刷できます。
また、Jw_cadを特定のデータ形式で出力したい場合には「メニューバー>ファイル」にある次の項目で対応できます。
- 名前を付けて保存
- JWC形式で保存
- DXF形式で保存
- SFC形式で保存
例えば特定のデータ形式で保存したい場合には、JWC・DXF・SFCそれぞれの保存形式を選びましょう。また、さらに細かくほかのデータ形式で出力したい際には、名前を付けて保存から設定が可能です。
Jw_cadの使い方を独学する方法
これからJw_cadの使い方を学びたいと考えている人は、以下に示す独学の方法で使い方を身につけていくのがおすすめです。
- 書店やECサイトで参考書を購入する
- 学習サイトを使って使い方を学ぶ
- 動画配信サイトを見ながら使い方を学ぶ
例えばJw_cadは、初心者向けの参考書などが豊富に販売されています。
掲載された画像や文章での説明を読みながらJw_cadの基礎を学習できるため、初心者からでも簡単に使い方を学べるのが魅力です。
また、参考書などにお金をかけずJw_cadを学習したいなら、学習サイトや動画配信サイトを活用しながら使い方を学ぶのがおすすめです。自分のペースでJw_cadの使い方を学べるため、ぜひ活用してみてください。
また効率よく学習するコツを知りたい方は、以下の記事がおすすめです。
短期間でJw_cadの使い方を学びたいならセミナー講習がおすすめ
Jw_cadの使い方は独学で勉強することも可能ですが「自分で勉強を続けるのが苦手」「急いでJw_cadの使い方を覚えなければならない」という人も多いでしょう。それならぜひ、短期間で使い方が身につくセミナー講習への参加を検討してみてください。
「実践的に学べるJw_cadセミナー」では、2日間の短期集中講座としてJw_cadの基礎・応用をまとめて学習できます。プロの講師から使い方を学べるため、初心者からでもすぐにJw_cadをマスターできるでしょう。
会場講習・ライブウェビナー・eラーニングでJw_cadの使い方を学習できるので、この機会に受講を検討してみてはいかがでしょうか。
Jw_cadの使い方についてまとめ
Jw_cadを導入したら、まずは基本操作や使い方から学習をスタートすることが大切です。
シンプルな機能が搭載されているため初心者向けだとは言われていますが、使い方を覚えていなければ操作に時間がかかってしまいます。
独学はもちろんセミナー講習を受講して使い方を学べるので、ぜひこの機会に学習をスタートしてみてください。