建築・土木の仕事でAutoCADを使うために、練習を始めたいと考える人も多いでしょう。
しかし、どのように練習すべきかわからず、お困りの方もいるはずです。
そこでこの記事では、AutoCAD初心者向けに練習手順をわかりやすくまとめました。
具体的な作図レッスンも掲載しているので、ぜひ練習を始めてみてください。
AutoCADは計画的に練習しよう
AutoCADの操作を効率よく覚えたいなら、手探りで練習を始めるよりも、あらかじめ計画を立ててから動くことが重要です。
AutoCADは作図に使える機能が豊富である一方、種類が多すぎるせいですべてを覚えるまでに膨大な時間がかかってしまいます。そのため計画を立てずに練習を始めると、次のような問題が起こるかもしれません。
- 期日までにAutoCADの練習が終わらなかった
- 練習をしたけど関係のない機能ばかり覚えてしまった
- 中途半端に機能を覚えたせいでAutoCADを使いこなせなかった
特にAutoCAD初心者は、上記のような失敗をしやすいです。
そこで本記事では初心者向けに、正しい練習の手順や作図レッスンを解説しています。
建築・土木の仕事のためにAutoCADを練習したい方は、最後まで読んでみてください。
初心者におすすめのAutoCAD練習方法
AutoCAD初心者におすすめの練習方法を3つ紹介します。
自身の状況や目的に合う練習方法を探してみてください。
書籍を購入して練習する
独学でAutoCADを練習したいなら、書店やECサイトでAutoCADの書籍を購入して練習を始めましょう。
書籍の多くは、初心者向けに作られており、1ページ目から順番に勉強することで、AutoCADの基本操作や基本機能を勉強できます。ただし、AutoCADを練習する書籍の数が多いため、どの教材を選ぶのか自分で考えなければなりません。
なかには中級者向けや虎の巻といった課題解決本などもあるので、自分に合うレベルの本を探すことが重要です。目次や口コミなどを参考にしながら、自分の目的に合う書籍を購入しましょう。
動画サイトやWebサイトを活用して練習する
今すぐ勉強を始めたい方は、Youtubeといった動画サイトに公開されている練習動画や、Webサイトの練習コンテンツを活用して、操作を覚えるのがおすすめです。自分の好きなタイミングでAutoCADの練習ができることはもちろん、無料でAutoCADの操作を覚えられます。
ただし、個人が情報発信しているコンテンツの場合、誤った情報や古いバージョンの情報が混ざっていることに注意しなければなりません。
誤った覚え方をするケースもあるため、正しく操作ができるのか実際にAutoCADに触れながら練習することが重要です。
セミナーに参加して練習する
独学でAutoCADの練習をするのが苦手な人は、講師からAutoCADの操作を教えてもらえるセミナーに参加するのがおすすめです。以下にセミナーに参加する魅力をまとめました。
- ゼロからAutoCADを教えてもらえる
- AutoCADの講師に質問できる
独学の場合、すべての疑問を自分で解決しなければなりませんが、セミナーなら経験豊富なプロからアドバイスをもらえるのが魅力です。練習を継続できない人にもおすすめですので、初心者向けのAutoCADセミナーを探してみましょう。
なお、以下のセミナーでは会場参加・ウェビナー・eラーニングという3つの方法でAutoCADの練習ができます。短期間でAutoCADを学べるプランが組まれているので、効率よくAutoCADを練習したい方は、ぜひページをチェックしてみてください。
AutoCADを練習する手順
AutoCADを練習したい人向けに、効率よく操作を覚える手順をまとめました。
初めてAutoCADを操作する方は、ぜひ以下の手順で練習を始めてみてください。
自分が練習すべき項目を洗い出す
まずは自分がAutoCADについて、どれくらいの知識があるのか、どのような操作ができるのかを考えて、自分が練習すべきAutoCADの内容を洗い出しましょう。
例えば、まったく知識がない初心者は、ゼロから勉強する必要があります。
また過去に別のCADソフトに触れたことがある人は、基礎知識は飛ばして、操作方法から学ぶのが良いでしょう。
自分の目的に合う教材を見つける
自分が練習すべき項目を洗い出したら、次に教材を準備しなければなりません。
参考として、以下におすすめの練習方法をまとめました。
練習する人の状況 | おすすめの練習方法 |
AutoCADの知識がまったくない | ・書籍を購入して1ページする練習していく ・セミナーに参加して練習する |
AutoCADの概要を知っている CADソフトを操作したことがある |
・動画サイトやWebサイトを見て練習する ・書籍のわからないページだけを練習する |
ある程度AutoCADの知識・操作を理解している | ・好きな教材で練習する |
上記のなかでもAutoCAD初心者におすすめなのが、書籍・セミナーで練習する方法です。
自分に合う方法でで勉強をするために、教材を準備してみてください。
順番に練習してわからない箇所を重点的に復讐する
まず1巡目に、書籍を順番通りに練習してください。
教材を勉強し終えたころには、AutoCADのある程度の知識が身に付きます。
ただし、一度に練習だけですべての知識・技術が身に付けるのは不可能です。
そこで2巡目に実施してほしいのが、わからない箇所だけを重点的に勉強する方法です。
ひとつずつ理解が難しいポイントや苦手なポイントを克服することで、AutoCADをマスターできます。
AutoCADの作図レッスン
AutoCADの練習用に、作図レッスンをまとめました。
はじめてAutoCADを操作する人は、以下に紹介する手順で作図をスタートしてみてください。
AutoCADの作図コマンドを覚える
まず覚えておきたいのが、AutoCADで利用できる作図コマンドです。
作図コマンドとは図形(オブジェクト)を任意の形状・サイズで挿入する機能のことであり、上画像のアイコンをクリックすることで起動できます。参考として、主な作図機能を以下にまとめました。
- 線分
- ポリライン
- 円
- 円弧
- 四角形
- ハッチング
AutoCADを利用する仕事で、必ず覚えておくべき項目です。
次のような図形を描きながら図面を作成していくため、まずは上記のコマンドに触れてみてください。
また、AutoCADの詳しい基本操作を覚えたいなら、以下の記事をチェックして、AutoCADで必須となる機能を覚えるのがおすすめです。図面の書き方はもちろん出力の仕方まで、順序立てて解説しています。
AutoCADの修正機能を覚える
AutoCADを効率よく操作するために覚えなければならないのが「修正機能」です。修正機能は作図した図形の一部を修正したり、加工したりする際位役立つコマンドであり、例えば次のような機能を使えます。
- 移動・回転
- 複写(コピー)
- 切り取り(トリム)
- 曲線化(フィレット)
- オフセット
- 分解
誤って挿入した図形の位置を調整するほか、交差している図形の一部を切り取ったり、同じ線を横並びにしたりと、修正機能を活用することで、作図の手間を最小限に抑えられるのが魅力です。
修正機能はどの練習教材でも紹介されるため、ぜひ練習をスタートしてみてください。
参考図面を模写してみる
前述した作図・修正機能を覚えたら、実際に図面を書いてみましょう。
ここで用意すべきなのが、参考図面です。
例えば、次のような方法で練習用の図面を用意してみてください。
- 会社で保管されている図面
- Webで無料公開されている図面
「建築 図面」「土木 図面」といったキーワードを検索するだけで、すぐに練習用の図面を入手できます。形状や表記されている寸法などを見ながら模写をしていけば、次第に実践的なAutoCADのスキルが身に付いていくため、ぜひ練習をスタートしてみてください。
また、作図コマンドについて詳しく知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
AutoCAD練習用としてチュートリアルを紹介しています。
AutoCADの練習に欠かせないこと
AutoCADの練習を始めるとき、あらかじめ準備しておくべきポイントが2つあります。
これからAutoCADの練習を始める方は、紹介する2つの準備を進めておきましょう。
AutoCADをパソコンに導入しておく
AutoCADの練習では、実際にソフトを操作しながら勉強することが重要です。
書籍を読むだけ、動画を見るだけという勉強でも知識は身に付きますが、すぐに操作方法を思いつかない、業務で操作ができないといった状況に陥るかもしれません。
よってAutoCADの練習を始める際には、次のどちらかの方法でソフトを導入してください。
- 無料体験版(30日間)を利用する
- 製品版を契約する
もしお試しとして練習したいなら、無料体験版(30日間)からスタートするのがおすすめです。
練習の目標を立てておく
AutoCADを練習する際には、あらかじめ「いつまでにAutoCADをマスターするか」という目標を立てておきましょう。
AutoCADは練習範囲が広いため、目標を決めてから動かなければ、練習期間が長引いてしまいます。例えば「1ヶ月で基本操作をマスターする」「3ヶ月後には教材なしで操作できるようになる」といった目標を立て、練習の計画を練ってみてください。
AutoCADの練習についてまとめ
AutoCADの練習は、あらかじめ計画を立てたうえで効率よく進行することが重要です。
計画的に練習を進めていけば、手探りでAutoCADを練習をするよりも短期間でAutoCADをマスターできます。ぜひ本記事で紹介した情報を参考に、自分に合う勉強手順を検討してみてください。