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CAD 初心者向けAutoCADの基礎知識や使い方を解説!効率的な勉強方法も紹介

【2025】初心者向けAutoCADの基礎知識や使い方を解説!効率的な勉強方法も紹介

AutoCADを学びたいけれど、「何から手をつければいいのかわからない」「操作が難しそうで挫折しないか心配」と悩む方も多いでしょう。

AutoCADは直感的な操作が可能で汎用性に優れているため、初心者にも使いやすいソフトです。しかし、初めて使用する方にとっては多機能なツールであるため、難しく感じるでしょう。

そこで本記事では、AutoCAD初心者の方に向けて基礎知識から使い方を解説。また、効率的にスキルを身につけるための勉強方法もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

AutoCADとは?

AutoCADとは?

AutoCADとは、Autodesk社が開発した2Dおよび3D設計・製図ソフトウェアです。建築、機械、土木など幅広い分野で活用されています。以下のような特徴を持っています。

  • 精密な設計が可能な作図ツール
  • 直感的なインターフェースによる操作のしやすさ
  • レイヤー管理機能による効率的な図面整理

また、AutoCADは世界的にもトップクラスのシェアを誇る汎用性の高いソフトであるため、利用している企業や個人も多くいます。つまり、データを変換することなく受け渡しが可能になるのです。

導入方法

AutoCADの導入方法は以下の手順について紹介します。こちらから以下の画面に入り、画面右横の黄色のボタン「無料体験版ダウンロードの案内」をクリックします。

無料体験版ダウンロードの案内

無料体験版ダウンロードフォームに飛ぶため、必要事項を入力しましょう。

無料版ダウンロードフォーム

最後に取扱情報を読み込み、ダウンロードを行います。

お取り扱いについて

AutoCADの無料版は30日間使用でき、その後自動で有料版に切り替わることはありません。ただし、進行中の作成物がある場合も30日間をすぎると自動的に使用できなくなるため、注意しましょう。

ライセンス費用

AutoCADのライセンス費用は以下を参照ください。

契約期間 価格
1ヶ月 8,800円
1年 71,500円
3年 214,500円

AutoCADの契約は自分が使用したい期間や価格に応じて選べる3つのプランを用意しています。契約期間が長くなるほど、月額料金はお得になるため、無料プランを使用して操作感がよければ契約を考えてみてください。

以下の記事では、AutoCADのライセンス価格について詳しく解説しています。契約を悩む方は以下の記事を参照ください。

【2025】AutoCADのライセンス価格はいくら?契約確認・更新の方法も解説

初心者が覚えるべきAutoCADの基本操作

ここからはまずは初心者が覚えるべきAutoCADの基本操作について以下3つの項目を画像付きで紹介します。

  1. 図形の描き方
  2. コマンドの入力
  3. 注釈を入れる

基本操作①図形の描き方

AutoCADダウンロード後、開くと下記画面になります。こちらが初期画面です。作図を行う際やモデリングをする際は画面左の「新規作成」を開きましょう。

初期画面

以下の画面は作図やモデリングを行うワークスペースになります。

ワークスペース

実際に図形を描いていきましょう。まずは作図のタブを選択し、円を選択します。

円を選択

円は中心点を選択し、カーソルのドラッグまたは数値を入力して半径を指定することで描くことができます。

円の完成

円だけでなく線や四角形を描くことも可能です。初心者の方はとにかく色々な図形を試していきましょう。

基本操作②コマンドの入力

続いてコマンドの入力です。コマンドとは、図面の作成や編集を効率的に行うための機能です。例えば、直線を描く「LINE」コマンドや、オブジェクトをコピーする「COPY」コマンドなどがあり、活用することでマウス操作よりも素早く正確に作業を進めることができます。

また、コマンドを入力する画面はワークスペースの画面下にあります。

コマンド入力画面

実際にコマンドを入力していきましょう。例えば、LINEと入力すると線を描くことができます。

線を描く

コマンドは作図を行う上で便利な機能です。一度に全てを覚える必要はありませんが、徐々に覚えていきましょう。よく使用されるコマンド一覧は以下の表を参照ください。

コマンド名 概要 操作方法
Line(L) 直線を作成 始点と終点を指定して直線を描画
Circle(C) 円を作成 中心点と半径、または直径を指定して円を作成
Rectangle(REC) 四角形を作成 対角線上の2点を指定して四角形を作成
Arc(A) 弧を描画 中心点、半径、始点と終点を指定して弧を描画
Polyline(PL) 複数の線分や曲線を連続的に作成 頂点を指定して連続した線や曲線を作成
Zoom(Z) 図面の表示倍率を調整 指定範囲の拡大・縮小が可能
Pan(P) 図面の表示位置を移動 指定方向にスクロールして表示位置を調整
Hatch(H) 領域をパターンや色で塗りつぶす 図面の視覚的な表現力を向上
Dimension(D) 寸法を追加 線分や角度の寸法を図面に表示

基本操作③注釈を入れる

注釈とは、簡単にいうと図面に文字を挿入することです。例えば以下の四角形の中に注釈を入れてみましょう。まずはコマンドに「TEXT」と入力します。

TEXTと入力

その後、文字の大きさを入力し、文字をキーボードで打ち込めば注釈を入れられます。

注釈を入れる

簡単な機能ですので、積極的に挑戦していきましょう。

初心者向けAutoCADの図面を描く手順

初心者向けAutoCADの図面を描く手順

次に図面を描く手順について紹介します。以下の手順の沿って作図を行っていきましょう。

  1. レイヤーの設定
  2. 構築線を用意する
  3. 作図を行う
  4. 印刷を行う

手順①レイヤーの設定

AutoCADにおけるレイヤーとは、図面を異なる要素ごとに階層的に分けて管理する仕組みのことです。レイヤーを活用することで、建築図面の寸法や注釈、構造部分など)を整理し、視認性を高めることができます。

レイヤーを作成するには、AutoCADの「画層プロパティ管理」から新規レイヤーを追加し、用途に応じて「1階層」「2階層」などの名称を設定します。さらに、各レイヤーに異なる色を設定することで、どの要素がどのレイヤーに属しているのかを一目で識別しやすくなります。

レイヤーは以下の画面から設定できます。

レイヤーの設定

手順②構築線を用意する

レイヤーの設定が完了したら次に構築線を用意していきます。構築線は図面をどの場所に描くか決める線で基準線とも呼ばれます。構築線を描いておくことで、正確かつ素早く作業が可能です。構築線は画面左か「XLINE」と入力することで描くことができます。

構築線

今回はX軸とY軸に構築線を作成しました。ここで、ポイントとなるのが先ほどレイヤーを設定した際に構築線の色を変えておくこと。白で問題があるわけではありませんが、色を使用しておくと作図をする際に構築線を一目で理解することができます。

構築線は色をつけて作成

手順③作図を行う

ここからは実際に作図を行っていきましょう。初心者の方が作図を行う際はネット上にある練習図面を描くことから始めましょう。

作図を行う

最終的には練習図面を見ずに作図を行えることが理想です。

手順④印刷を行う

作図ができたら、必ず印刷をして紙ベースで確認しましょう。なぜなら、図面ではしっかりを描けていると思っていても印刷してみると寸法が間違えていたり、自分の理想とは異なる図面になるためです。印刷は画面上にあるコマンドから選択できます。

印刷をする

ここまでで作図は完了です。様々な練習図面で作図を行っていきましょう。

以下の記事でも初心者や入門者向けにAutoCADについて解説していますので、ご一読ください。

【2025】AutoCAD入門者必見!基本操作や効率的な学習方法を徹底解説

初心者がAutoCADを学習する方法

初心者がAutoCADを学習する方法

初心者がAutoCADを学習する方法は主に以下3つです。

  1. 参考書で体系的に学ぶ
  2. 公式動画で視覚的に学習する
  3. セミナーを活用して短期間で効率よく習得する

方法①参考書で体系的に学ぶ

参考書を活用してAutoCADを学ぶ方法は、基礎から応用まで体系的に知識を習得できるのが特徴です。自分のペースで学習できるため、時間が限られている人やゆっくり理解を深めたい人に適しています。

メリットとして、細かい操作手順や理論を確認しながら学べる点や何度でも見直せる点が挙げられます。一方、デメリットとして、実践的なスキルを身につけるには、学んだ内容を実際に操作して試す必要があり、独学では理解に時間がかかる場合も。

参考書で学習する場合は図解が多く使用されている本を選ぶと良いでしょう。

方法②公式動画で視覚的に学習する

AutoCADを発売するAutodesk社の公式サイトでは操作方法の学習動画が公開されています。公式動画を活用すれば、インターフェースやコマンドの使い方を視覚的に理解でき、実際の操作手順を直感的に学ぶことができます。

動画学習のメリットは、視覚と聴覚を使用するため、理解が深まりやすく最新の機能やトレンドを素早く把握できる点です。一方、デメリットとして、必要な情報をピンポイントで探すのが難しく、自分のペースでじっくり学びたい人には向かないでしょう。

方法③セミナーを活用して短期間で効率よく習得する

セミナーを活用した学習方法は、専門講師から直接指導を受けることで、短期間で実践的なスキルを効率よく習得できる点が特徴です。特に、初心者が疑問点をその場で解決できるメリットがあり、独学よりも早く習得が可能です。

しかし、AutoCADは人気のソフトであるため、開催されているセミナーも多く「どのセミナーを選べばいいかわからない」という方も多いでしょう。そこでおすすめするのがProskilllが運営する「AutoCAD基礎セミナー講習」です。

AutoCAD基礎セミナー講習

AutoCAD基礎セミナー講習AutoCAD基礎セミナー講習」は、初心者でも2日間で実務に活かせるスキルを習得できるセミナーです。受講形式は会場受講、ライブウェビナー、eラーニングの3種類から選べ、自分のペースや生活スタイルに合わせて学習方法が選べます。

講義内容は、基本操作や作図機能、編集機能、注釈、レイアウト設定など幅広く網羅されており、復習用のオリジナル教材も提供。また、受講後に特典動画が視聴できるため、セミナー外でも知識を深めることが可能です。

受講形式 会場/ライブウェビナー/eラーニング
受講価格(2日間)
  • 会場/ライブウェビナー:37,500円(税込)
  • eラーニング:27,500円(税込)
講義内容
  • AutoCADの画面操作と初期設定
  • オブジェクトの作成(線分/円/円弧/ポリライン/長方形/中心線など)
  • オブジェクトの選択(基本/クイック選択/類似選択)
  • 作図補助機能の使い方(グリッドとスナップ、オブジェクトスナップトラッキングなど)
  • オブジェクトの編集(移動/オフセット/回転/トリム/フィレット/ストレッチなど)
  • 画層とプロパティ(画層の設定/オブジェクトのプロパティ)
  • コンテンツ(図形)の再利用(ブロック定義/配置/編集/属性定義)
  • 図面への注釈:文字(文字記入/マルチテキスト/編集/スタイル設定)
  • 図面への注釈:寸法(寸法記入/マルチ引出線記入/編集/スタイル設定)
  • 図面への注釈:ハッチング(作成/編集)
  • レイアウトの使い方(ページ設定/ビューポートの作成/コントロール)
  • 異尺度対応注釈(注釈尺度の設定)
  • 図面比較機能
  • テンプレート(図面テンプレートの作成)
  • データ管理・活用(外部参照・DWGファイルのリンク)
持ち物 特になし
会場住所
  • 東京都千代田区内神田3-18-2 アドミラル神田ビル4階
  • 愛知県名古屋市中区錦3丁目8-7こまビル6階
  • 大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目4-25 NLC新大阪12号館3階
以下の記事ではおすすめのAutoCADについて紹介しています。選び方なども解説していますので、併せてご覧ください。

【2025】AutoCADのおすすめ講習7選!初心者が受講しやすい講習の特徴も紹介

AutoCAD初心者のよくある質問

AutoCAD初心者のよくある質問

AutoCAD初心者のよくある質問についてまとめています。

CADは初心者でも始められますか?
初心者でもAutoCADは始められます。操作は直感的で、基本的な図形の作成や編集から学べるため、初心者向けのセミナーや参考書と公式動画を併せて活用すれば短期間で習得可能です。また、練習を重ねることで効率的にスキルを向上できます。
AutoCADは何に使うソフトですか?
AutoCADは、建築、機械設計、インテリア、土木など幅広い分野で使用される設計・製図ソフトです。2D図面や3Dモデリングを作成でき、多くの業界で幅広く使用されています。
AutoCADは無料で使えますか?
AutoCADには無料体験版があり、30日間無料で使用可能です。また、学生や教育機関向けには無償ライセンスが提供されており、学習目的で利用可能です。

AutoCAD初心者についてのまとめ

本記事では、初心者の方に向けてAutoCADの基本操作や効率的な学習方法を詳しく解説しました。AutoCADは、建築や機械設計など幅広い分野で活用される高機能な設計ソフトです。

使用できるようになれば就職や転職で有利になり、就職できる業種の幅も広がるでしょう。ぜひ、本記事を参考にAutoCADの基本操作などを身につけてみてください。また、短期間で効率的に身につけるのであれば、セミナーの受講も検討してみましょう。

AutoCAD基礎セミナー講習の詳細はこちら

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