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【2024】建築設計できる3DCAD4選!おすすめソフトや建築するコツを紹介

さまざまな構造物の製作に用いられる「3DCAD」は、建築設計の場においても欠かせないツールとなっています。ですが、3DCADは数多くあるため、いざ導入しようと考えたときにどれを選ぶべきか迷ってしまうのではないでしょうか。

今回は建築設計できる3DCADがどのような機能を備えているかを解説した上で、おすすめの3DCADを4点紹介します。建築設計に使う3DCADを選ぶ際の参考にしてくださいね。

建築設計ができる3DCADとは

3DCADとは立体データを用いて構造物の設計を支援するソフトウェアです。正確な図面や3次元(3D)モデルを作成し建築設計を可視化してくれるため、建築家やデザイナーが建物や構造物を作成する手助けとなります。建築設計ができる3DCADは、次のような機能(あるいは類似した機能)を備えていることが一般的です。

干渉解析(チェック)の機能

建築物の設計ではさまざまな部材を組み合わせる必要があります。しかし、3DCADでは部材が重なり合った部分を一目でチェックすることは困難です。また、設計者のイメージに頼って重なる部分をチェックすると、構造上に無理が発生するかもしれません。そこで建築設計に用いられる3DCADによく搭載されている機能が「干渉解析(チェック)」です。干渉解析とは、柱や梁といった構造物の部材が、重なり合っていないか、確認する機能です。干渉解析機能がある3DCADを用いれば、設計時間の短縮や設計不良の削減が実現できるでしょう。作業工数や経費削減の効果も見込めますよ。

2D図面の自動作成機能

3DCADで作成された建築モデルは、実際の現場でそのまま用いることは困難です。現場で使えるようにするには、平面上のデータ(設計図)に一度出力し直す必要があります。そのため、3Dデータを2D図面へ自動的に投影できる自動作成機能が付いた3DCADが、建築設計の場では好んで用いられています。

BIM機能

BIM(Building Information Modeling, ビム)とは、実際の構造物の3Dモデルを基礎として設計を進められる機能で、建築設計用と銘打たれている3DCADにおいてよく導入されています。BIMを用いれば建築設計のデータに、コストや仕上げといった管理情報を直接に追加することが可能です。情報を一元化できるため、建築設計のプロセスがわかりやすくなるでしょう。

建築設計ができる3DCAD4選

3DCADソフト名 特徴
AutoCAD
  • 2DCADがメインだが3DCADも行える
  • もともと建築ソフトなので設計しやすい
ArchiCAD
  • BIM機能の搭載
  • もともと建築ソフト
SketchUp
  • ブラウザ版が便利
  • さまざまな機能が搭載
Revit
  • BIMソフト
  • 一番3DCADの建築に向いている

建築設計ができる3DCADにはどのようなものがあるのでしょうか。数ある建築設計ができる3DCADから、おすすめのものを4点紹介します。

AutoCAD(オートキャド)

おすすめソフトAutoCAD
出典:Autodesk公式サイト

「AutoCAD」(2024年1月の時点における最新バージョンはAutoCAD 2024)は、アメリカにあるAutodesk社によって提供されている、高い自由度を持った2DCAD兼3DCADソフトです。世界的にトップシェアを誇っており、日本国内でも大手ゼネコンや設計事務所で幅広く採用されています。

2DCADがメインですが、建築オブジェクトの自動挿入など、建築分野に的を絞った多くの機能が利用でき、建物の設計から設計図書の作成までを広範かつ効果的にサポートしてくれます。リノベーションの設計にも柔軟に対応可能です。クラウドベースの機能が充実しており、プロジェクトデータのストレージや共有が容易に行えます。リモートワークや協力作業が増える中、柔軟なデータのやりとりが可能です。また、多くのパッケージが用意されているので、必要な機能を追加していくこともできます。

多様な機能のなかでも「Roombook機能」は建築設計および施工において、特に高く評価されています。本機能を使えば、表示されているサーフェスやマテリアルを指定したスペース単位で計算することが可能です。例えば、内部仕上げに必要な原材料量を計算したり、コストをソフトウエア上で一括管理できますよ。

【2024】AutoCADの3Dモデリング機能とは?手順や基礎を解説

ArchiCAD(アーキキャド)

「ArchiCAD」の開発元はハンガリーのGRAPHISOFT SE社です。BIM機能によって、建築に関するワークフローを一元的にカバーできます。

ArchiCADの最大の特徴は、豊富なパラメトリックオブジェクトを使いデータの調整ができる「スマートオブジェクト」機能です。内蔵のパラメトリック設計ツールによって、素早くかつ繊細に、建築要素を作成可能です。また、スマートオブジェクトを用いた「バーチャルビルディング」という独自のモデル製作方法用いたBIM機能が利用できます。この機能を用いれば、3次元の情報から2次元の平面図・立面図・断面図の生成および更新が自動でなされるので、設計業務の正確性とスピードの向上が期待できます。建築専用のコマンドも用意されているので、建築設計においてその能力を如何なく発揮してくれるでしょう。

SketchUp(スケッチアップ)

SketchUp(スケッチアップ)

「SketchUp」は、2012年以前はGoogleが所有し無料提供されていた、建築分野向けの3DCADです。2024年の時点では、アメリカのベンチャー企業であるTrimbleが有料で提供を手がけています。

特徴としては、描画・オービット・プッシュおよびプルといった3次元コマンドを駆使することで、直感的にモデリングができることです。サンドボックス機能も搭載されているので、自由に曲面をデザインすることもできます。また、ブラウザー上で動作するオンライン機能が利用できることも強みです。OSの縛りをうけることなく、常に最新の状態の機能が利用できます。ブラウザーなので、複数のユーザーの同時作業にも向いています。SketchUpのほぼすべての機能がブラウザー版にも詰め込まれているので、プロジェクトの進捗管理や迅速な意思疎通もこれ1つで可能です。

Revit(レビット)

Revit(レビット)

「Revit」は、Autodesk社により販売されているBIM機能に特化した3DCADです。建築設計だけでなく、電気や配管(MEP)の施工設計、あるいは機械構造の設計など、多岐にわたる分野で活用されています。建築モデルや図面作成に便利な多彩な拡張モジュールが用意されています。平面図・立面図・断面図といった図面、建具表や面積表などの集計表の自動作成も可能です。本品は特にBIMによる管理機能が優れており、ファシリティマネジメントにも効果的です。同時編集もできるので、チームでの共同作業もスムーズに行えるでしょう。

その他のおすすめ3DCADソフトについてはこちらで紹介しています。建築限定ではないので注意してください。

【2024】おすすめ3DCADソフト6選!おすすめ製品・価格・シェア率も紹介

3DCADによる建築設計のコツ3選

従来では建築設計は2DCADで行う、というのが当たり前でした。
ですので3DCADによる建築設計にはいくつかのコツがあります。うまく建築設計ができない場合は、以下に紹介するコツをチェックすることによって問題が解決するかもしれません。

3Dモデリングは正確に

3Dモデリングは正確に

基礎となる3Dモデルのデータがどれだけ正確であるかは、3DCADでの建築設計に大きな影響を与えます。なるべく寸法を正確に採寸し、ディテールまで詳細にデータ化するように務めてください。これによって建築物の再現度が増し、より正確な設計ができるようになります。なお、3DCADにおける建築設計では、シンプルな形状から作成を始めるのが基本です。徐々に細部を追加していくことで、複雑な設計であっても構築しやすくなりますよ。また、このようにすれば、正確で寸法に間違いない3Dモデルの作成が可能になります。

視点の選択を適切に

図面上は正しく設計できているはずなのに、思っていたイメージどおりに3Dモデルができ上がらないことは珍しくありません。もしかすると設計が悪いのではなく、建物外観や内装をチェックする際の「視点」に問題があるかもしれません。例えば、3Dモデルを俯瞰する視点では、建築物の質感はうまく伝わりません。全体が眺められる程度に近寄った位置でかつ低めの視点から眺めるようにすることで、建築物の質感が表現しやすくなるでしょう。3DCADにおける建築設計では、適切な視点を選択することが大切です。

データの一元管理

3DCADを用いた建築設計におけるデータは、異なるファイル形式であったり、複数人によるアクセスが許可されているなど、データの扱いが難しいのが一般的です。そのため、建築設計をスムーズに行うには、データの整理および管理をいかにして適切に行うかが重要なコツとなります。たとえば、PDM(Product Data Management, 製品情報管理システム)やBIMあるいは類似する機能を導入すれば、データの整理や管理がしやすくなるでしょう。

建築設計に3DCADは大きな影響を与える!4つの3DCADを試してみよう

建築設計における3DCADの選択は、設計の品質と効率に大きな影響を与えます。どの3DCADを選ぶべきか迷ったときは、今回紹介した4つの3DCADを比較検討しながら実際に試してみましょう。なお、3DCADを効果的に扱うには基本性能の把握とトレーニングが欠かせません。導入後は焦らずに学習と訓練を続けるようにしてください。上達を急ぐ場合には、3DCADの講習の受講も視野に入れるとよいでしょう。

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