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【2024】AutoCADは無料で利用可能?料金プランやお得な契約方法について解説

2D・3DCADソフトとして高い人気を誇るAutoCADは、高度な業務に対応できるプロレベルのスペックを備えていることから、多くの現場で採用されている製品です。ただ、利用に当たっては相応のコストもかかるため、十分な予算を確保できない組織では満足に導入できないケースもあります。

この記事では、そんなAutoCADを無料で使えるのかどうかについてや、AutoCADを安価に利用する方法、そしてAutoCADに変わる無料のCADソフトについて、解説します。

AutoCADとは

AutoCADは、2Dと3Dの両方に対応する汎用CADソフトです。Autodesk社が提供するこの製品は、CADソフトの中でも先駆けに分類される歴史があり、数十年にわたって世界中でCADサービスを提供してきました。

CADソフトには大きく分けて、幅広い業務に対応できる性能を有した汎用CADと、特定の業務に特化している専門CADの2種類が存在します。AutoCADは前者に分類される、多様な領域で活躍が期待できるCADソフトであり、それゆえ多くの業界から支持されている製品でもあります。

日本国内においてもAutoCADの人気は根強く、AutoCADを採用している企業はもちろん、他のCAD製品においてもAutoCADとの互換性を備えているかどうかが要件として含まれているケースも見られるため、やはり強い影響力を持ったサービスであると言えるでしょう。

AutoCADの強み

それでは具体的に、AutoCADはどのような点が高く評価されているのでしょうか。AutoCADが根強い人気を誇る理由には、以下のようなメリットが挙げられます。

汎用CADでありながら専門CADとしての運用ができる

基本的にAutoCADは汎用CADとしての強みが目立つCADソフトですが、拡張機能を活用することで、専門CADとしても運用することができる便利な製品です。

AutoCADのアップグレード版であるAutoCAD Plusには、各種業界に特化したCADツールを独自に提供する「ツールセット」と呼ばれる拡張機能が存在します。AutoCADユーザーはAutoCAD Plusに加入し、ツールセットを利用することで、特定業界でしか使用しない専門的な機能を、自由に使用可能です。

AutoCAD Plusでは建築設計や設備設計、土木インフラなど全部で7つの業種に合わせた、別個のツールセットを同じ料金で使用することができます。専門性の高い業務が必要になった場合でも、AutoCADであればプランを変更するだけで対応できるので、複数のCADソフトを併用する必要がありません。

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関係者間のコラボレーション機能に優れる

関係者間のコラボレーションにおいても、AutoCADの活用は非常に有効です。AutoCADはとにかく普及率の高いCADソフトであるため、AutoCADさえ導入しておけば互換性の問題で苦労することはありません。

CADソフトは多様化しており、マイナーなCADソフトを採用してしまうと、ファイル形式などの違いから他のCADソフトを利用しているユーザーとのコラボレーションが難しくなる可能性があります。その点、AutoCADなら普及率が高いのでその心配は小さく、万が一異なるCADソフトを相手が使用している場合も、AutoCADに準拠してサービスが開発されている場合が多いので、やはり互換性の問題をクリアしやすいわけです。

日本語情報が豊富

AutoCADは丁寧なローカライズが行われているCADソフトでもあるため、翻訳されていない機能があり使用ができないというケースに遭遇する心配がほぼありません。トラブルシューティングも日本語で迅速に対応してもらえるサポート体制が整備されており、初めてのCAD利用という場合でも安心して相談ができます。

また、日本国内のAutoCADユーザーによる情報発信や意見交換も盛んに行われており、AutoCAD関連の書籍やYouTubeビデオ、ブログなどを使って最新の情報や有益なお役立ちコンテンツを収集しやすいのが特徴です。

AutoCADの主な機能

autocadの操作画面

このように、AutoCADはさまざまな強みを持っているCADソフトであるため、その使いやすさにも注目が集まります。ここでは、AutoCADが提供している主な機能について、紹介します。

高度な3Dモデリング・ビジュアライゼーション

AutoCAD利用において、まず注目すべきが高度な3Dモデリング機能です。ソリッドモデリングやサーフェスモデリング、メッシュモデリングなどあらゆるモデリングに対応している機能が備わっており、柔軟に3Dモデルを作成することができます。

また、点群データから3Dモデルを生成できる機能や、モデルの質感やディテールを細部まで表現できるレンダリング、加えてレンダリングをクラウドで実行できるクラウドレンダリング機能も備わっているなど、ビジュアライズの側面でも高いパフォーマンスを発揮します。

モバイル・クラウド機能

基本的にAutoCADはPCでの利用を想定しているCADソフトですが、場合によってはいつものマシンを利用できないこともあるでしょう。こういったケースでもある程度運用ができるよう、AutoCADはモバイル版のソフトをライセンスユーザー向けに提供しています。

AutoCADで作成したプロジェクトを閲覧するのはもちろん、基本的な編集機能もある程度使用することができる仕様となっており、タブレットやスマホからの作業を外出先などから行えるのが強みです。

また、データの共有については専用のクラウドストレージを通じて行うことができます。クラウドストレージにデータを保存しておけば、いつでもPCやモバイルデバイスからデータを呼び出せるだけでなく、関係者への共有もリアルタイムで実施が可能です。

クラウド上でそのままフィードバックや修正を行うこともでき、チーム内の業務効率化において強力な効果を発揮します。

AutoCAD利用の課題

AutoCADは便利で強力なツールを備えた便利なツールですが、一方で利用に当たっては注意しておくべき懸念点もあります。

定期的なライセンス料金の支払いが発生する

まず、AutoCADはサブスクリプション形式のサービスであるため、継続的な課金が発生します。具体的な金額については後ほど紹介しますが、永久ライセンスのような買い切り型のプランが存在しないため、注意が必要です。

使いこなすまでに時間がかかる

AutoCADはとにかく高機能なCADソフトである一方、それぞれのツールを上手に使えるようになるためには相応のスキルが必要です。CAD未経験者の場合、AutoCADをインストールしてすぐにプロレベルの設計ができるというわけではないため、スキルアップのための時間が必要になるでしょう。

AutoCADは無料で使える?

このように、AutoCADの恩恵を十分に受けるためには、AutoCADを使い続けるための料金負担を受け入れる必要があります。そこで気になるのがAutoCADは無料で使えるのかというところですが、残念ながらAutoCADを無料で使う手段はありません。いずれのプランで利用するにせよ、一定の料金が発生することは覚えておきましょう。

ただ、初めてAutoCADを利用するというユーザーについては、30日間無料で使用できる機会が提供されます。初月の30日間を有効活用し、少しでもAutoCADを早期に使いこなせるようになることで、ライセンス料金を無駄にすることなく運用できるでしょう。

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AutoCADの料金形態

AutoCADは現在、

  • AutoCAD
  • AutoCAD Plus

という2つの料金プランで提供されており、AutoCADが年額7万1,500円から、AutoCAD Plusが年額23万1,000円からとなっています。

AutoCAD AutoCAD Plus
特徴 基本的な2D・3D機能を備えたスタンダードモデル 各種業界に特化したツールセットを備えたアップグレードモデル
選ぶべきユーザー AutoCADの基本機能をフル活用したい方 専門領域でAutoCADを有効活用したい方
料金 7万1,500円/年〜 23万1,000円/年〜

AutoCAD Plusは通常のAutoCADに加え、上で紹介したツールセットが同梱のアップグレードプランです。まずは通常のAutoCAD利用からスタートし、機能面での不便や不足を感じた場合、AutoCAD Plusを選ぶと良いでしょう。

AutoCADを少しでも安く使うには

AutoCADは基本的に無料プランがなく、基本プランを選んでも7万円を超える出費が毎年発生するため、決して安価なサービスであるとは言えません。

AutoCADを安く使うためのポイントとしては、AutoCADを3年契約のような長いライセンスプランを選び、契約することが挙げられます。上記の価格は1年ごとの更新の場合のライセンス料金であり、3年契約を選ぶと年間の支払額はある程度か割り引かれます。

もちろん3年分の料金をまとめて支払うので一度の出費は大きくなってしまうものの、長期的な利用を考えている場合はプランの変更も検討してみましょう。

AutoCADに変わる無料のCADソフトはある?

jwcadの操作画面

AutoCADが高額で使えないという場合は、別途無料のCADソフトを探してみるのもおすすめです。例えばJw_CADは国産のCADソフトで、2DCADに機能は限定されていますが、設計業務には十分なレベルの各種ツールを無料で利用することができます。

もちろん無料の分、十分なサポートが得られなかったり機能面での不足を感じたりすることもあるかもしれませんが、無料でこのクオリティのものを使えることを踏まえると悪くない選択肢です。

AutoCADの無料利用についてのまとめ

この記事では、AutoCADの無料利用についての情報をまとめました。AutoCADは基本的に有料のサービスですが、初めて利用するユーザーは無料で30日間の体験期間が与えられるため、この間に基本的な使い方を覚えることで、ライセンスコストを最小限に抑えられます。

あるいはAutoCAD以外のCADソフトを別途探すことで、CADソフト利用に伴う負担を削減することも考えてみましょう。

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